. 2014-12-20 11:06:23 |
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あー…どうなんだろう。美味しければ何でも好きです
( 世間話を軽く受け流すような反応を見せた彼。いちいち気に留めていては面倒と思われるだろうしと、己は気にしていない素振りで残り少ないグラスを仰ぎ。すると、重ねて質問をしてきた彼の方は向かずにグラスを見つめると、軽く首を傾げ曖昧に上記の台詞を述べ。―――こんな回答じゃ困るだろうなあ、なんて考える。だけど自分でもしっかりと把握できていないことを他人に説明するなんて不可能だと一人で納得しては、短く切りそろえられた爪を意味もなくいじリはじめ。 )
へえ、適当に過ごしてた昔が勿体無いって思うようになる日、いつか来ると思うけどなあ。…あー、五歳くらい離れてそうだ。おっさんですよおっさん。…ハハ、自分で言ってて切ないなあこれ
( 長生きするつもりはないと、そうはっきり断言した彼。まあ長生き願望がありそうな風にも見えないけれど、どこか達観したような笑みを浮かべる彼を見やればやや目を細め上記を述べ。年齢の話に関しては、自分では自然を装ったつもりで明言を避けて。それが相手にどう取られたかはわからないけど、ただ自分に関してをあまり話さないことに深い理由はない。だけど心の奥底でなぜだか抵抗があって、年齢や出身、誕生日でさえ明かすのには結構なためらいがある。自分でも、話してもいいかなと思うこととそうでないことの線引きがはっきりとわからない。なんでなんだろうなあ、なんてぼんやり考えては、そんな様子を横から見られ続けているなんてつゆ知らず、彼が発したフォローと思える発言に小さく笑って見せ。そして彼の方に目線だけを向ければ、「そうだったんですか、ありがとうございます」なんて律儀かつ丁寧にお礼を述べて。 )
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