. 2014-12-20 11:06:23 |
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謝ってもらう事なんてないですよ
( ぼそりと謝罪の言葉を零した彼を見ると、わざとらしく瞬きを一つしては何が面白いのかカラカラと笑い冗談っぽく上記の台詞を述べ。次いでひんやりとしたグラスの表面に触れ持ち上げると、口元まで運びゆっくりと傾けて。小さく喉を鳴らしそれを一口流し込めば、グラスをカタンとカウンターに置き揺れる液体を眺めながら「こういう爽やかなの、美味しいよね」何て一言。酒に詳しいわけでもない自分が言えるのはこれくらいだが、後味の良さが気に入りもう一度口をつけて。美味しいよね、なんて言葉に逃げて好きなものすらろくに「好き」と言えない自分の不甲斐なさにむず痒くもなるけど、それはまた別の話。 )
ほっそいなあ、アンタ
( どこかぎこちなく「なに?」なんて言ってきた相手を見やれば、内心で「いや、その動揺が何だよ」なんて思うも口にする事は無く黙って首を傾げ。そして覗き込むようにもたげていた体を、やはりなんでもないよう元に戻せばまたグラスに口をつけ、横目で勢いの萎んだ煙草の煙をちらりと見やり。すると何やら動き出した青年に意識が向き、やたら煙草吸いたがるなあ、若いのに…いや、だからこそか?なんてぼんやりと考えては、彼が再度また隣に腰を下ろしたことに、初めて会った猫かなんかが自分に懐いた時の感情と似た何かを覚え。――するとふと、自分でも無意識に上記の言葉が口をついて零れ落ち。あ、と思った時にはすでに遅し。一字一句、確実に彼の耳に届くであろう音量で最後まで言葉を言いきった己は、何故かどこか気まずそうな顔をして首の後ろを搔きながら、「あー…」なんて無意味な音を垂れ流して。 )
(/おお、わざわざご丁寧にありがとうございます…!いえいえ蛇足だなんてそんな事、結構気になっていたのでありがたいです。オカマちゃんの設定等、把握いたしました!)
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