. 2014-12-20 11:06:23 |
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ですね、興味あるわ
( 冗談めかした事を述べ笑みを零す彼。そんな様子を横目で見れば、確かに面白そうだなんて考えながらこちらも小さく笑い返事をし。次に彼の視線の先にいる人物を再度見ると、あまりじろじろ見過ぎるのも読書の邪魔か、なんて思い目を伏せ。そしてまだまだ押し潰すには早い煙草を吸っては吐き出す作業を繰り返していると、あー、なんて声を漏らし立ち上がった彼を横に感じるも、目線を上げることなく「お任せとかそういうの、苦手そう」なんて穏やかな口調で言ってみて。ちなみにこれは完全に、覇気のない彼の雰囲気から感じたただの偏見である。当たっていればやっぱりそう、外れていればへえそうなんだ。ただそれだけの単純な会話のキャッチボール。まあそう見えたのならなぜお任せを頼んだのかという話になるのだろうが、呑む気分ではないと断言した己に対し何が出てくるのだろうという好奇心には勝てまい。そう一人で結論付けては、細い腕で作業をする彼の手元を目で追って。 )
うん、どーも
( やがて己の前へと差し出されたソレと共に彼の素っ気ない言葉を聞けば、人の良い笑みを浮かべ短く礼を述べ。―――案外積極的に話しかけてくるなと思った矢先、目を合わせてくれなくなったことに多少違和感。未だ重いグレーが立ち上る煙草を灰皿に置くと、彼の心境が見透かせないものかと、だがそれを悟られぬようなんでもない顔をして軽く覗きこんでみて。 )
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