ぬし、 2014-11-27 13:50:15 |
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>荒木 類
「…えーっと」
相手の声に反応して立ち止まると、ゆっくり振り返り驚いたように相手を見つめる。
チラリと相手の横にいる派手な女子生徒を見れば、明らかに自分の事を見ているのがわかり困ったように頬をポリポリとかく。
どうしよう…これはとりあえず自己紹介をすべきかな?いや、駄目か…。
頭の中で色々、考えてみたがいい答えが浮かばず。仕方ない…と類の顔を見つめると
「わたし、ただ荒木君を呼びに来ただけだから…その…授業も始まるし、話なら荒木君がサボらなきゃまた明日話せるし…それに、彼女さんと一緒に帰るんでしょ?」
そう言うと眼鏡をかけ直し、相手を見つめると少しだけ微笑みを浮かべ、「じゃね」と言ってクルッと背を向けてその場を逃げるように走りさる。
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