風人 2014-11-27 06:43:01 |
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はい元気でした。
懐かしいアニメの話題など限られると思いますが、つい最近読んでたのは角川書店の重松敬という人が書かれた小説『鉄人28号』です。しばらく読んでなかった本ですがアニメ第一作や第四作同様に戦後を舞台にした時代背景で内容が深い本です。
戦後の動乱のなかロボットを悪用する悪党を倒す鉄人28号、金田正太郎、協力する大塚署長に敷島博士。おなじみの面々が活躍します。
“空想科学小説”と銘を打たれむかしのSF小説に近い雰囲気あります。だけど、内容は先にも書きましたが深いです。鉄人28号と共に母親の胎内にいる時から学習された正太郎の生い立ち、この小説では少年探偵として活躍するまでの間は孤児院にいたこととなり悩み葛藤があったことになっています。
また鉄人28号のライバルロボット、ブラックオックスやオックスを作った不乱拳博士も登場します。ちなみに不乱拳博士にひとり娘レナーテが登場し彼女もまた戦争が生み出したとある存在になっています。ネタバレは控えますが。
ブラックオックスによって東京タワーが破壊されますが映画『Always 三丁目の夕日』とは真逆に書かれてる感じがして戦後を引きずってるのが重い感じが痛切にします。
ラストは鉄人28号と正太郎、ブラックオックスと不乱拳博士とレナーテがぶつかりあいますがラストは感動的な描写が待っています(涙)。
“空想科学小説”の銘に恥じない本となっていると思います。おすすめの一冊です。
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