匿名ゆき 2014-11-23 17:15:10 |
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囚人のお飯事
回答接着
さて、ここで問題です。
Q.(α)
A.私はゆきです。
問題考察
さて、ここで問題です。
Q.(α)内に当てはまる問いは?
A.(貴方は誰ですか)という問い。
模範解答欄[1]
Q.貴方は誰ですか。
A.私はゆきです。
回答接着
さて、ここで問題です。
Q.(β)
A.(貴方は誰ですか)という問い。
問題考察
さて、ここで問題です。
Q.(β)内に当てはまる問いは?
A.(貴方が一番答えにくい問いは何ですか)という問い。
模範解答欄[2]
Q.貴方が一番答えにくい問いは何ですか。
A.貴方は誰ですかという問い。
回答接着
さて、ここで問題です。
Q.(γ)
A.(貴方が一番答えにくい問いは何ですか)という問い。
問題考察
さて、ここで問題です。
Q.(γ)内に当てはまる問いは?
A.(貴方にとって回答を得たい問いは何ですか)という問い。
模範解答欄[3]
Q.貴方にとって回答を得たい問いは何ですか。
A.貴方が一番答えにくい問いは何ですかという問い。
死神の闊歩。
―急停止。
お前に足はないと思っていたよ。
暫く振りの来客は僕を13段の階段へ誘う。
手帳に書かれていた奴等の言葉を思い出す。
『他人から与えられたものを喜ぶことを許されるのは、自身が初めて現れた時のみだ』
自分が誰だか分からないにも拘わらず、名前を授かれば歩いていける。
これは僕の飯事と食い違う。
名前という煙で視界を誤魔化しているに過ぎない。
見つからないように破り捨てたが、手帳に残された惨劇の跡を見られて寿命を短くしたようだ。
名無しの国の住人は全員名無し。
舗装されない砂の道を作り上げていると、名前をもった連中が取り押さえに来た。
濁りきった水溶液は僕らに偽物の安定を強要する。
一滴ずつ、ぽたりぽたり。
僕らの半数は精神失調に陥り一般的社会の住民へ生まれ変わってしまった。
耐えた仲間は収容所へ送られて、毎月一人ずつ落とされる。
名前のない人間は突然姿を消しても構わないのさ。
連中が僕らを落とせば落とすほど、連中は名前を失う方向へ意思が働くだろう。
奴等の慌てる様子が見れないのは残念だが、まぁそれも悪くない。
名無しには半端な幕引きぐらいが心地いい。
一足先に名前の無い世界で待っているよ。
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