孤独な狼【NL】

俺には、合わねぇよ
(洞窟からかすかに見える光の方向を向いて言う)

合う合わないも出てみな分かんないって。ほら、服も着てみないと分かんないでしょ？
（人差し指を立て上記を述べた後相手にその指を指し

..出たことくらいあるし。
(相手が言うことが正論だったので、少し不満気に言う)

でも、片手で数えれるだけの回数でしょ？
（とりあえず予想し口走って

…まぁ。
(そうだけど、と不満げ)

んじゃ、行こうよ
（ニッと笑って、相手へと提案し

は…?
(驚いて相手を見る)

え？もう一回言おうか？
（キョトンとした表情で相手を見て

いや、何で俺が外に?
行く理由もないだろ?
(相手にそう問いかける)

嫌がってる人間を無理矢理外に出すのは楽しいから
（早口でそう言って、そっぽを向き

…俺、人間じゃねぇから。
(目線を下にむけて言う)

ふーん。んじゃ言い直しね。
（面倒臭そうな顔をし「嫌がってる人外を無理矢理外に出すのはとっても楽しいからよ」と先ほどの台詞を言いなおし

(人間じゃないと言っても驚かないことに、疑問を持つが何も言えない)
…俺は出ないけどさ、お前は家に帰んなくていいのかよ?
(相手にそう問いかける)

あぁ、大丈夫。逃げてきたようなもんだからね
（手をヒラヒラさせて苦そうな顔をし

ふーん...。
(深入りするのはやめよう、そう思った)

んで、話は戻すけど･･･って何の話だっけ？
（うーん、と思い出すように考え込んで

知らね。
(覚えてるけど言わない。外につれだされるかもしれないから)

へー、まぁいいや。ほら行くよ
（グイッと親指で洞窟の入り口を指差し

は?ちょっ、意味わかんねぇから。
(慌てる)

そうか。それじゃ･･･お出かけしたくない理由でも聞こうかな
（その辺にあった椅子に座り足を組んで

…別に、関係ないだろ。
(一瞬悲しそうな顔を浮かべるも、すぐ無表情に戻り)

分かった、私で勝手に理由を作らせてもらうよ
（と外に出たくない理由を脳内で巡らせ、途中クク･･と笑い

んだよそれ..。
(ため息混じりであきれる)

ｯｸｸ…いや、勝手に作った理由が面白かっただけだよ。
（含み笑いで説明し

勝手に作った理由ってどんなんだよ?
(相手の態度に少し腹を立てながらも聞く)

･･･言っていいの？後悔しない？
（ゆっくりと口を動かし真剣な表情で

しないから言えよ
(さっきとは態度が違うな、と思い)

･･･もう、どうでもよくなった
（ポイと話を投げ捨て

は?
いや、こっちは気になる。
(話を戻そうと)

うん、もうどうでもいいからさ。はよ外出ようよ
（クルリと光の方向へと向きを変え

…だから、外には行かねぇって
(外をﾁﾗｯと見たあとすぐそらす

ほら、自由はすぐそこに！･･･ふぁぁ～
（光を指差しかっこつけて上記を述べるが、その後あくびを漏らし台無しに

ははっ、てかここでも自由だから、
(笑ったあと、自分で作った部屋を見渡す)

･･･でも、ここにはパチスロはないでしょ？
（部屋を見渡し、たぶんないだろうと親父臭いものを挙げてみては問い

パチスロ…?
(何回かしか外には出たことないので
意味が理解できない

ふっ、ほら見たこと！外の世界は楽しい遊びが存在するのだ！
（クルリと今度は相手のほうを振り返り、そしてビシッと相手を指差して

…興味ねぇし。
(外に行っても、いいことない..と悲しそうな顔を浮かべて言う)

･･･だーもっ、分かったよ帰るよ、もう！
（痺れを切らしたのか、ズンズンと出口へ向かっていき

…。
(寂しそうな顔を浮かべる)

･･･止めないの？
（チラリと振り返り

…俺も、行く。
(声が小さく、聞こえるか聞こえないかくらいの声で言う)

ふっ、その言葉を待ってた
（ﾖｼｷﾀ、と呟き相手へと手を差し伸べ

…。
(無言で手を握る

よーし、それじゃ繁華街へ向けてシュッパーツ
（握られてるほうと反対の手を挙げて

…。
(ほんとに行くのか、と心の中で思い
無意識にも握る力を強くしてしまう

え？なに？繁華街嫌？
（強く握られた手をジッと見つめてからゆっくり聞いて

…別に嫌じゃないけど。
(….......小さく、怖いと呟く)

怖い？んじゃ、怖さを克服することよ
（フッと鼻で笑い、少しドヤ顔してみせて

…うざい。
(ﾊﾟｯと手を離すも、また握る
さっきの強かった態度からは考えられない

なによ、それは
（ムッとした表情になり

別に…。
(そのまま手を繋いだまま