瀬川 春 2014-10-22 01:28:10 |
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大変遅くなりましたー('、з _ヽ )_!!!
早速私からロル回させて頂きます。
質問点等ございましたら、遠慮なくお聞きください!!
>神崎夕十
(――…疲れた)
声に出さないものの、その日の春は大分疲れた様子だった。帰路に着いたのは4時過ぎ。授業料、生活費、その他諸々の支払い。それら全てを専門学生の彼が背負うのは少々重いものがあった。リュックの持ち手を握り締めながら春は何度も考えたのだ、素直に学校を辞めたいと。しかしそれを実行に移さないのにも、自身の夢を実現させたいという思いがある。
(馬鹿な考えはよそう)
そうして毎回同じ結果になるのだ。そんなことに悩むくらいならば、体を動かせと。そして今に至る。バイト先から電車を乗り継ぎ、近場の駅から歩いて十分程度。自宅は目の前に見える距離。しかし、春の足取りはパタリと止まった。
――…なんで、電気が点いてるんだ。
独り暮らしの彼の家に、蛍光灯の明かりがよく見える。ご丁寧にカーテンまで締められた窓には、人影は見当たらない。空き巣か、或いは別の目的か。今までそんなことがなかった春は警察に連絡するより先に、まずはとインターホンを鳴らしたのだった。
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