主 2014-10-20 18:24:06 |
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イルミside
ホテル。今日はそのままそこに泊まるよ?
(にこにこと己を見つめるその様子から本当に楽しみにしているんだということがよく分かり、内心どこか満たされた気分になり。実は先程の執事への電話はゾルディック家の者がよく利用する高級ホテルのスイートルームを予約させるためのものであり、食事ついでにそこへ宿泊する旨を勝手に決めてしまっては相手には事後報告で。その裏には、己も相手と2人きりの時間を過ごしたく、他の者には邪魔されたくない、という想いも込められているのだが、その辺は不器用なもので、結局こんな強引な方法しか取れずにいて。離された手を不思議そうに見つめ、「何で離すの?そのまま握ってれば?」とこれまた当然のように話して差し出した手はそのままにこてん、と首傾げ。)
リリアside
あっ、ちょ、キルアー!
(やばい、と咄嗟に背後から名を呼ぶが時既に遅し。提案した時は照れを隠すためと必死だったが、よくよく考えれば己が相手に勝てるはずもなく。軽く息を乱しながら漸く追い付いた時には門にもたれかかって余裕の笑みを浮かべる相手の姿があり。手加減してよ!、さっきのやっぱ無し!、など、言いたいことは次々頭をよぎるがどれも相手に軽くかわされる気がしてそれらの言葉を飲み込み、代わりに乱れた吐息が口から出て行って。相手の隣に腰掛け、漸く出た言葉は「…置いてかないでよ、ばーか。」と、仮にも自分から仕掛けた勝負に負けたくせに何とも可愛げのないもので。)
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