(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

ブラック  2014-10-18 07:11:51 
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オリジナルや、版権の小説を書くトピ。

小説の練習でもあるので、指摘やアドバイスを暮れたら嬉しいです。
小説集なのでジャンルは色々あると思います。
リクエストなどくれたら泣いて喜びます!
(あ、但し、他の方が不快になるようなリクエストは止めて下さいね)

荒しや成りすましがいたら教えてくれるとありがたいです。

更新のスピードは遅くなるかもしれませんが、必ず更新します!!

では、まずはリクエスト募集です!
スレ番号5まで上げてもリクエストが無ければ、書いて行きますね!!

・版権
(K/カゲプロ/デュラララ!!/リボーン/ボカロ/妖狐×僕SS/とあるシリーズ(アニメに出てくるキャラのみ))
版権で書けるのはこのぐらいです。
後々他の作品も書けるようにしていこうと思います。

・オリジナル
(兄弟、姉妹、兄妹(姉弟)系、学園系、擬人化系)
上のを得意としています。
最近では刑事ものを書こうと思っています。

版権、オリジナルの合作でも良いですよ!

取り合えず、版権かオリジナルまたは合作の中から選んでジャンル(学園系など)を選び、CPなどを書いてください。

リクエスト書き方(参考にしてください)

・版権
(カゲプロ)
・メカクシ団の学園もの
・カノキド(NL)

こんな風に書いてくれたら見やすいかな、と思います。

ではリクエスト募集中!

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  • No.34 by ブラック  2015-02-27 05:15:28 

 目の前に居る小さな子供に、どうすることも出来ずただ見つめる。
子供は好奇心もなければ泣きもしない。
簡単に言ってしまえばひねくれ者だ。

「おいルパン……」

 次元がルパンにどうしたら良いのか、と助けを求めるように声をかける。
 元々目の前にいた子供は高校生ぐらいの少年だったのだが、昨夜仕事が上手くいったので、皆で酒を飲んでいた為か、昨夜の記憶はほぼ皆無に等しい。

「恋也ちゃーん」

 ルパンが子供に声をかけるも、子供――恋也と呼ばれた子供はいつまで経っても、返事をしてくれる様子はなく、ただ毛布を被ってソファに座っている。
どうしたもんかと思っていても仕方が無いので、強制的に向かせるしかないと思ったルパンは子供の前にいき、子供と同じ目線になって「恋也ちゃーん」ともう一度、子供に声を掛けた。

「…………」

 無言だが、ちらりとルパンを見た子供はすぐさま視線を逸らして、毛布を深く被った。
会いたくない、と言うより怯えているに近いようにも見え、ルパンは子供が被っている毛布をそっと剥がした。
 急なことに驚いたのか、子供は身を強張らせながらもルパンを見つめ、いつでも逃げれるかのように距離を取ろうとしていた。
だが、ルパンの手によって阻止される。
後ろに下がっていた子供の背中をルパンは自分の手で、それ以上下がれないように子供の背中に手を当てた。

 後ろに下がれなくなったのを確認した子供は小さく舌を打ち、睨みつけるように目の前の大人を見つめる。

「そんなこわーい顔、お前には不似合いだぜ?」

 ルパンがおちょくりながらも子供に向かって言うが、子供は顔色を変えようとはせず、ただ黙ったままルパンと次元を見つめた。

 **

「どうするよ?」
「どうするもこうするもねぇだろ」

 イスに反対向きに座りながらルパンは次元に問う。
 何故そうなったのかなんて、誰にも分からなくてだた、『小さくなった』としか説明が出来ない状態なのは確かな事だ。
そんな状態で仕事は出来ないし、万が一銭形が来た場合どうしようかと、大人2人が悩んでいる。
 五右ェ門はというと、今朝方から修行に行っており、当分帰って来る気配はなさそうだが、取り合えず連絡でも入れておこうかと思い、次元が五右ェ門の携帯に電話を掛ける。

『拙者でござる』
 
 僅か1コールで出た五右ェ門はいつも通りかと、内心思いつつ次元は「五右ェ門、恋也が小さくなっちまった。何も喋らねぇんだ、一旦戻ってきてくれ。俺とルパンじゃお手上げだぁ」と投げ出すように、言って五右ェ門の返事を待つ。

『承知』

 状況も分からないだろう、それなのに二言返事をした五右ェ門に驚きつつも電話を切り、次元はルパンの方に向きながら、朝からバーボンを飲みつつ「五右ェ門来るってよ」と、煙草に火をつけながら述べた。

 一方ルパンはイスに反対向きに座りながらも、子供の口をどうやって開かせようかと悩んでおり目の前で煙草を吸うのを見れば、「子供の前で吸うなよ……」と小言を言いながら、腕を伸ばしてコーヒーのカップを取って口に運ぶ。

 もうあれから1時間が経過しているのに、何も言ってこない子供を次元とルパンは見つめ、熱でも出して倒れているのではないかと思うほど静かな子供に、ルパンは近付き様子を伺った。
子供は熱を出していなければ、当分暇だろうと思って渡したノートパソコンにすら手を伸ばしていなかった。

「機械に触るのは嫌いか?」

 ソファの縁に両肘をつきながら尋ねるルパンに対し、子供は表情を変えることもなく首を横に振る。
嫌いじゃない、そういう返事だと受け取ったルパンは「潔癖症か?」と一応考えられる線としてもう一度、尋ねた。
 だが、子供は首を振って毛布を深く被るだけだった。

「そろそろおじさんに名前教えて頂戴」

 何度聞いても名前を教えてくれる事はなく、子供の後ろに居たルパンは子供を飛び越えて、子供の目の前に行き、目線を合わせて子供に尋ねた。
それでも子供は答えることなく、ただ真っ直ぐ前を見つめる。
 もう駄目だ、と言うように両手を少し広げて、軽く上に上げた。

 そして丁度ギィィと木製のドアが開く音がする。
五右ェ門が今辿り着いたんだろう。
 長い廊下を歩く音を聞きつつ、ルパンと次元はドアの方を向き、ドアが開かれ、五右ェ門が来たというのを確認した瞬間に「お主……その様な幼子を攫ってきたのでござるか」と冷めた目つきでルパンを見つめ、子供に近付いていく。

「次元から恋也ちゃんだって聞いてるでしょ!」

 最早突っ込みとも言える怒鳴りを部屋中に響かせつつ、ルパンは五右ェ門の方に無理向き、怒ったような表情で自分の胸の辺りで拳を作った。

「……では、この幼子は本当に恋也なのか?」

 確認の為、ルパンと次元に尋ねた五右ェ門はルパンの目の前に居る子供に近付いて、目線を合わせるようにしゃがんだ。

「本当に恋也だって」

 五右ェ門の問いに次元が答えつつ、五右ェ門がしゃがんでいるのを見つめながらも、どうせ五右ェ門もフル無視だろうなと考えており、実際の所、五右ェ門が話しかけても言葉を返すことは無かった。

 本当にどうしようか、そう思った途端、子供は毛布を被ったまま立ち上がった。
どこかに行くのだろうかと誰もが思ったが子供は全く動くことなく、立ち上がって辺りを見渡し、テクテクとソファから離れて近くに転がっている自分の服を手に取った。
 そういえば、毛布を被っている理由などは聞かずに口を開ける事を優先していた大人達は、子供がカッターシャツを着た途端、服を着ていなかったんだと、理解する。

「その格好で居るのもアレだろ、まず服買いに行こうぜ」

 ルパンの提案で、子供とルパンが服を買いに行くことになった。

 **

「おめーは何で喋らねぇの?」

 ルパンが不思議そうに子供に尋ねた。
何故、一言も喋らないのか、不思議に思って仕方が無い。
だから聞いてみたのだが、子供は答える素振りは見せない。
 此方の言っている事は理解しているようで、首を振ったり、頷いたり、首を傾げたり等の動作はするものの、言葉を発する事はしていない。
 一度言葉が話せないのでは、と五右ェ門から言われその線も考えたのだが、話せるのかどうかを確認したところ、頷いたため話すことは出来るが、話そうとはしない、という結果に至ったのだ。

「喋らねぇと色々酷だろ。そのぐれぇの歳なら、言いたい事も山ほどあんだろうに」

 急に真面目になって、声を出したルパンに子供は視線を上げ、ルパンを見つめる。
 それでも言葉を返す事はなく、首を振って答えを出した。

「あぁ、そうかよ!」

 少し怒ったようにルパンが素っ気無く返事をして、わざと子供に合わせていた歩幅を大きくし、普段自分が歩いているペースで歩き出し、子供を置いていくようなそんな光景を作る。
 子供は泣き叫ぶ訳でもなくただルパンについて行き、自分のペースで歩いていた。

「……何で、喋らねぇんだ?」

 本日二度目の質問をしながら前を見たまま立ち止まる。
ニューヨークやカジノ街と比べたら比べ物にならない程の田舎だが、この国の規模で見ればかなりの都会の街の中で、いい歳した大人とまだ小学1年生の子供の姿は誘拐犯と、人質みたいだ。

 街中は賑やかであちこちがどこかのマンガやゲームのコスプレをしたり、メイド服を着たメイドが店の前で売り込みをしていたり、まるで日本の首都にいる気分を味わう。
 けれどそんな都会でも、普通の服装をした者も存在し、普通に学生服を身に纏い、登校する学生や飲食業の制服を着た、店員の声が店の中から微かに聞こえたりと、多種多様な賑わいを見せていた。
 その賑わいの中に、端から見れば誘拐犯または親か、人質または子、が距離を空けて立ち止まっている。

 子供の服装なんてシャツ一枚で、それ以外身に着けていない。
 一目見たときにどう思うだろうか。
きっと『そういう趣味の輩』と思う人の方が多いと思う。
 状況を知らないだけあって誤解が生まれ、勘違いされ、軽蔑され、相手にされない。

 この子供もそうだった。

 話す事を嫌い、怯えていた。
意味がない、ただそう思っていたのだから、小さくなって喋らないのはその考えは、この頃にもう植えつけられていたからである。
 喋りたくない、一度そう思ってしまったら口を開く事は難しいだろう。
 どんなに周りが優しくて、誰一人悪口を言わなかったとしても、一度言われた事は頭から消えることなく、そこに居座り続ける。
興味が無い事は忘れ、興味があること感動を受けた言葉、傷ついた言葉はどれぐらいの時を重ねようとも消えることが無い。
 
「おじさんに言えねぇってか?」

 ルパンは子供に近付いて、見下ろすように子供を見つめる。
その瞳には少なくとも笑みなどは含まれておらず、若干怒気が含まれつつある。

 もし、子供が口を開けば、ルパンは笑顔になり口八丁に喋るだろう。
 もし、このまま子供は喋らずに居れば、想像しただけでも身震いがする。

「無理矢理口を開かす事ぐれぇ、できんだぜ?」

 そう言いながらルパンは懐からワルサーを取り出した。
銃口は子供に向けられている。
 子供は悲鳴も上げないし、顔色1つ変えない。

「このままこの俺に撃たれて悲鳴上げるか、自分から話すかぐれぇは選ばせてやる」

 少しの沈黙。
子供は困ったような表情を浮かべつつ、一旦俯いて暫く、といっても2、3秒ほどしてから顔を上げた。
 その表情はどこか心に決めたような、覚悟をした顔をしていた。

「……分かった」

 ぽつり、子供の小さな口が動いた。
その声は普段耳にする声よりも若干高くて、子供独特の声の高さをしてた。
 ルパンが初めて子供の声を聞いた事になるが、そんな事に喜んでいる場合ではなく、子供の様子が可笑しいことに目を疑っていた。

「自分で……話す、から……」

 何かを訴えたい、そういう気持ちでいっぱいなのだろう。
プルプルと身体中を震わせ、まるで銃口に怯えるように半歩後ろに下がっていた。

「撃たねぇって、そうビビるなよ」

 おちゃらけてワルサーを仕舞ったルパンだが、子供はそれでも表情を変えることはなく、さっき一瞬見せた覚悟を決めた顔はどこへ消えたんだというほど、子供は首をイヤイヤと言うように、横に振っていた。
 一体どうしたのだろうと、ルパンは子供の目線に合わせるようにしゃがみ込み、「どうしたんだよ。普段のお前らしくもねぇ」と子供の頭を優しく撫でている。
 撫でられている事にほっとしたのか、子供はゆっくり息を吐いた。

「今はそうでもないけど、昔は人前で話すのが嫌だったんだ」

 どこか遠く、昔を懐かしむようなそんな表情に切り替えて、子供は空を見ながら呟いた。
空は雲ひとつ無い晴天で、子供に迷いがないそんな事を思わせる程の、晴天だ。
 
「人前で話すと人は必ず、俺を不気味に扱った。子供らしくないだとかひねくれてるだとか、化け物だとか、そんな事を散々言って離れて行った――」
「だから話さなくなったのか?」

 続きを言ったのはルパンだ。
子供は続けようと口を開いた途端に目の前から声がして、肩を竦めながらどこか歪んでる笑顔を向けた。
それを返事にしろという、意味を込めて。

「酷な話なこって」
「そうでもないさ、小さい頃の俺が居るから、今こうしてルパンと会えていると思えば良かったと思える」

 よいしょ、なんて声を上げつつルパンは腰を上げ、肩を回したりとしており、子供はその様子を横目で見ているだけで、対して反応することなく欠伸したりと自由気ままにしていれば、ルパンが子供に向かって「アイスでも食いに行くか」と言ってゆっくり歩き出す。

 **

 昼間というのもあるためか、そんなに寒くはなく、心地よいぐらいの暖かさの中、子供と男がカフェに居た。
 ルパンの発言は何だったのかと、子供は考えるが何となく想像がついたので聞かないで目の間にあるチョコレートパフェを食べている。
 ウエイトレスに勝手に頼んだのはルパンである。

「……何か言えよ、退屈だろ」
「甘い冷たい多い」

 ルパンの目の前に居る子供はパフェを『美味しい』とも言わずに黙々と食べている。
文句か感想ぐらい言えと思ったルパンが発した言葉に、子供は間髪入れずに答えるが、2つは当たり前だが、最後は子供にしたら多いようだった。
 パフェの大きさは大体30cmぐらい。

「しゃーねーだろ。その大きさしかねぇって店員が言ってんだ」

 ルパンはホットコーヒーを口に流し、頬杖を付きながら窓越しに空を見上げた。

「別に文句言ってないだろ、何か言えって言ったから思った事を口にしただけだ」
「それが文句でしょうが!」

 他の客の迷惑になる為、一応声のボリュームは下げているがお互い、表情を見ればどんな感情を持って話しているのか分かっている。
 ガクリ、とルパンは分かりやすく肩を落とし、子供に至っては黙々とパフェを食べ続けている。

「……っ」

 パフェを食べ進めている子供の手がピタリと停止した。
その一瞬を見逃さなかったルパンは「どしたの?」と尋ねるが、子供は何事も無かったように手を進めようとする。
 だが、苦手な物は苦手だ。

「もしかして恋也ちゃん、それ嫌いだったりしちゃう?」

 ルパンが小バカにしたように尋ねる。
口角は上がっており、面白い物を見つけた悪い人面になっていた。
 子供は「うっ」と声を詰まらせつつも、意地で食べようと試みている。

「俺様が食べてあげようかぁ?」

 これまた悪い人みたいに尋ねる。

「べ……別に、バナナぐらい、食べれる」

 段々弱々しくなっていきながらも苦手なバナナを口に運んでいる。
その姿は褒められるものだが、一瞬でその行為は無駄に終る。

「あ……」

 食べようとしていたところに前から手が伸びて、手を掴まれ、自分とは反対方向にスプーンを持っていかれた時に、思わず声が漏れていた。
 スプーンに乗った一口サイズのバナナはルパンによって食べられ、手を離される。
 少し身を乗り出している体勢を元に戻し、再びパフェを食べるのを開始する前に「食べれるって言ったんだけど」と礼を言わずに、拗ねたように呟く。

「無理して食う必要ねぇだろ。食えないモンは食えなくていいってもんよ」

 一言でまとめられ、何も言えなくなった子供は俯きながらも「ありがとな」と礼を述べた。

 **

 落ち着いた雰囲気のあるカフェを後にして、本来の目的である服屋に向かう。
さすがにシャツ1枚と言うのはどうかと思いつつも、ルパンは子供の歩幅に合わせながら歩く。
 暫く歩いたところに服屋があり、中に入ると最近の流行や、昔のものなど幅広く品が揃っておりその中でも1番シンプルなシャツと、ズボンを購入しアジトに戻る。
 ただし、ルパンが悪戯心で何かを買ったのは子供は知らない。

「ただーいまー」

 ルパンの陽気な声がアジトに響けば、リビングのドアがバァンと音を立てて開き、子供に銃口が向けられる。

「何してんの、次元ちゃん」

 子供は驚く事もなく銃口を見つめ、ルパンはドアから出てきた人物、次元に何をしてるのかを問い、次元は「コイツを喋らせるにはこうするしか方法はねぇんだ! 止めるなルパン」と訳の分からない事を言い出した。

「何訳の分からない事を言ってるんだ」

 はぁ、と子供は溜息を吐いて言葉を放ち、銃を構えている次元は当然急に話しだした子供に驚いている。
 そして「ルパン、おめぇが何かしたのか?」と普段の冷静さを取り戻してルパンに尋ねた。

「俺は何もしてやしないさ。コイツが自分から話したってだけだ」

 実際は銃口を向けて話さなかったら撃つという発言をしたのだが、それで口を開いたのは子供なので、ルパンは『自分から話した』と表した。
 一方次元はマグナムを仕舞い、五右ェ門を呼び、4人でリビングに入る。
 各自自分のスペースは無いが定位置になっている場所に行き、単刀直入に次元が子供に尋ねる。

「お前本当に恋也なんだろうな?」
「高校生が消えて子供が現れたんだ、どう足掻こうと俺だろ」
「はっ、そのうぜぇ言い方変わってねぇな」
「そりゃぁ、どうも」

 ルパン一家のいつものやりとりである。
次元が尋ね、恋也が答える、どこにでもある光景。
 次元は恋也本人かどうかは口調などで判断する。
誰かが変装していても、ルパンだったら無理だが、そこらの低級が変装した場合、ルパン一家は本物かどうかはすぐに分かるだろう。
 それほど繋がりがあるとも言う事もでき、それほど恋也は普通と違うことだったりする。

「ところでルパン。恋也の服を買いに行ったのに何故この様な服があるのだ?」

 五右ェ門がガサゴソと袋の中から明らかに女の子が着るであろう服が姿を現した。
淡いピンク地に白のレースがつき、胸元には真っ赤なリボンが付いたフリフリの服が。
 そんな服があった事など恋也は知らない為、顔を引きつらせ、ゴクリと喉を鳴らす。

「何故って、そりゃぁ恋也ちゃんに着てもらう為にでしょ」

 当たり前の様に答えるルパンを見て恋也はリビングから出て行こうとするが、大人の子供の力というより、足の速さは比べ物にならないのですぐにルパンに捕まり、服を渡された。

「着ないに決まってるだろ!」
「仕事でいつも着てる癖に」
「仕事とコレは別だろ! 大体誰が喜ぶんだ!」
「誰も喜ばねぇけど、無口だった罰」

 どんな罰だ、と恋也は思いながらも着れたら問題ないのか着替えてくると言えばものの10分でリビングに姿を現した。

「何か、あんま変わんねーな」

 ぽつり、ルパンが呟いた。

「じゃぁ着せようとするなよ」

 呆れたように恋也が溜息を吐き、ソファに腰掛けた。

「ルパンの趣味は分かんねぇな」

 次元の呟きに五右ェ門、恋也が頷いた。
今日も平和な1日である。

 その日の晩、黒いジャケットを着た男が、恋也のコップに『元に戻る薬』をこっそり入れるのだが、ルパンにバレて、怒鳴られるというオチが次元には待っていた。

 恋也は次の日、元に戻っていた。

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