ブラック 2014-10-18 07:11:51 |
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【王子と鮫】
最近、思うところがある。いや、超個人的に思っているだけだから問題はないだろう。この金髪ティアラのベルフェゴールは何故、此処に居るのだろうか。しかも普通に。
「う゛お゛おおい! ベルてめぇ、なんで居やがる」
「うししし♪ だってオレ王子だもん」
「んな事は聞いてねぇ!! 何でてめぇがこの学校に居るかだぁ!!」
「だって暇だし」
此処は並盛。並盛中学校で、ボンゴレ10代目と守護者を暫らく護衛する形で英語教師に化けたスクアーロが、たまたま暇を持て余した王子ことベルにずっと思っていたことを尋ねた。一応一般人も居るわけなのでそういった物騒な話はあまりしない方が良いだろうと思って、スクアーロはあえて何も言わなかったがその所為でベルがずーっと何の違和感もなく居るので痺れを切らしたのだ。放課後に暇だから来たとかならまだベルらしいとか、さっさと帰れなど言えたのだが、堂々とそれも外国からの転校生としてやって来たので、何と言えばいいのか分からず放置していたのもある。それは兎も角として、王子様が一般的な学校の授業を受けても楽しいのだろうか、何て疑問も生まれてくる。
「暇だからって転校生としてくるんじゃねぇ!! 大体、オレはボスさんに言われてだなぁ……」
「オレもボスに許可貰ったし」
ボス……。ベルに甘いのかただ面倒なのかがよく分からない。額に手を当てて軽く溜息を零す。いつもマーモンが居るが、今回は居ないためマーモンは関わっていないのだろう。そんな事を思いつつ、来てしまったものはしょうがないので「面倒なこと起こすなよ」と言って、スクアーロは職員室に戻った。
1人教室に残されたベルは少しポカンとしたの地に、「うれしー癖に」と歯を見せて笑った。
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