(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

ブラック  2014-10-18 07:11:51 
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オリジナルや、版権の小説を書くトピ。

小説の練習でもあるので、指摘やアドバイスを暮れたら嬉しいです。
小説集なのでジャンルは色々あると思います。
リクエストなどくれたら泣いて喜びます!
(あ、但し、他の方が不快になるようなリクエストは止めて下さいね)

荒しや成りすましがいたら教えてくれるとありがたいです。

更新のスピードは遅くなるかもしれませんが、必ず更新します!!

では、まずはリクエスト募集です!
スレ番号5まで上げてもリクエストが無ければ、書いて行きますね!!

・版権
(K/カゲプロ/デュラララ!!/リボーン/ボカロ/妖狐×僕SS/とあるシリーズ(アニメに出てくるキャラのみ))
版権で書けるのはこのぐらいです。
後々他の作品も書けるようにしていこうと思います。

・オリジナル
(兄弟、姉妹、兄妹(姉弟)系、学園系、擬人化系)
上のを得意としています。
最近では刑事ものを書こうと思っています。

版権、オリジナルの合作でも良いですよ!

取り合えず、版権かオリジナルまたは合作の中から選んでジャンル(学園系など)を選び、CPなどを書いてください。

リクエスト書き方(参考にしてください)

・版権
(カゲプロ)
・メカクシ団の学園もの
・カノキド(NL)

こんな風に書いてくれたら見やすいかな、と思います。

ではリクエスト募集中!

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  • No.127 by ブラック  2016-04-05 05:35:48 

【最前策は今日もまた__】

とある暗い空間に俺は居た。
真っ暗で右も左も上も下も斜めも、全て暗闇の世界に俺は存在した。
別の言い方をすれば俺は【人間】の恨み、憎しみ、恐怖、嫌悪、憎悪、嫉妬、全ての負の感情で【黒蛇】として作られている。

この少年もそうだ。

//

『シンタロー……死んじゃった、ゴメンね』
『寂しいこと言うなよ、行かないで――』

そんな悲劇があってからは、この少年学校にも行かずに家に引きこもっている。
それからはこの少年、名を如月伸太郎 通称シンタローと言う。

ここ最近俺の居るこの暗闇の世界によく迷い込んでいる。
そうは言っても、ただ体育座りをして気がつけば居なくなっている。

俺の知っている最前策とは全く違う様子で、目元に隈があり誰も寄せ付けないオーラを放っている。

//

『シンタロー君、もしかして……絶叫系苦手?』
『うるせぇ!!』
『カノ失礼っす』

モニター越しに何度目かの遊園地シーンを見つめて、赤ジャージの最前策を指でなぞる。
いつしかあの少年、如月伸太郎もあのように笑うのだろうか。
そして今日も如月伸太郎が暗闇にやってきた。
何故か知らないがシンタローは俺を見つめていた。

//

『んっ…はぁっ、ま…!』
『こんなに濡らして』
『そっ、それはクロハが…!』

//

夢で助かった。
目が覚めると体中に汗を掻いていることに気がついて、シャワーでも浴びようと暗闇から出る。
暗闇を出るとそこはあの赤ジャージの部屋と全く一緒だった。

「……」

あたりを見渡してもシンタローの部屋だ、なぜここに居るんだと思っていると、ガチャとドアが開く。
固まっているとシンタローは目に隈を作っていて、黒いパーカーを着て部屋に入って来た。

「……誰だよ、お前」

睨みつけられては何も言えず、ただそこに立っているとシンタローは俺の横を通り過ぎてPCの前に腰掛ける。

//

「…………」

無言でPCを触っていて、シャワーを浴びるのを忘れて俺はその場でしゃがみこんでいて、シンタローの様子を見ている。

「なぁ……」

声をかけてもヘッドフォンをしてるシンタローには俺の声は聞こえていなくて、キーボードーで文字を打っていた。

「シンタロー……」

ヘッドフォンを片方外してそう呼んでみると、シンタローは肩を揺らした。

「ひっ!」

大きく肩を揺らしたシンタローの耳に息を吹きかけて、チロッと蛇に耳を舐めさせる。
これもまた大きく肩を揺らすシンタロー。

段々面白くなってきて蛇を消してシンタローに色々仕掛ける。

耳を甘噛みしたり、背中をなぞったり、太股の内側を撫でたりした。
その度に体を跳ねさせるシンタローの姿を可愛いと思ってしまう程、俺はシンタローに惚れているのかも知れない。

手を離し遠慮なくベッドに腰掛けて脚を組めば俺はシンタローに「最善策」と声をかける。
シンタローは振り向いて俺を睨みつけているが、【蛇】にとっては好物でしかない。

そんなにこの俺に弄られたいのか?

そんな冗談を心中で呟きながらも、シンタローを手招きする。
シンタローは俺に従ってベッドまで歩いてくる。

何も食っていないような細い体、今にも崩れそうな心でずっとPCを触っていて、何が楽しいのか分からない。
【黒コノハ】としてか、【蛇】としかは理解出来ないが俺にとっては何が楽しいのか全く理解できるものではない。

「シンタロー……」

俺が名前を知っているのに疑問に持っているのか、驚いた表情をした。
メカクシ団の名前なら全員覚えた。
さすがに何百回繰り返しを見れば俺だって覚える。

「シンタロー……」
「あ、アヤノ……!?」

驚いた表情を隠せていない。
そりゃぁそうだろう、俺が【欺く】の能力を使いアヤノに化けている。
それの目の前で見せられてしまっては、驚くだろう。

「ちがっ……俺は、ただ……」

何を懺悔しているのか、それはこの少女アヤノの死についてだろう。
顔を歪ませて今にも泣き叫びそうな表情を浮かべているシンタローに笑いかけて「大丈夫」とだけ言って笑みを浮かべる。

悪いのはお前じゃない。
お前じゃないんだ――。

そう心の中で言いつつも伝わる訳ではないので、シンタローの頬に触れたら見たとおり震えているのが分かる。

「シンタローは悪くないよ、悪い人なんて居ないよ。シンタロー、私の分まで学校行事楽しんでね」
「ア、ヤノ……?」

首を横に振りイヤイヤと言っているがいつまでも欺いている訳にはいかないので、シンタローを抱きしめながら欺くのを止めた。
いつまでも「アヤノ、アヤノ」と泣いているので中々声が出す事が出来ない。

――悪いのは、俺なんだ。

俺がアヤノを殺し、メカクシ団を殺した。
その事実は変わることはない。
けれど、今までの世界では俺が殺していたとしても、この世界ではとっくに前の世界の俺によって殺されてしまったアヤノの代わりに生きる事は許されるだろうか__。


 最善策は今日もまた__
            __独りで泣き続ける。


【最善策は今日もまた__】END

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