(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

(アニメ/マンガ)BL・GL・NL(オリジナル) 小説集

ブラック  2014-10-18 07:11:51 
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オリジナルや、版権の小説を書くトピ。

小説の練習でもあるので、指摘やアドバイスを暮れたら嬉しいです。
小説集なのでジャンルは色々あると思います。
リクエストなどくれたら泣いて喜びます!
(あ、但し、他の方が不快になるようなリクエストは止めて下さいね)

荒しや成りすましがいたら教えてくれるとありがたいです。

更新のスピードは遅くなるかもしれませんが、必ず更新します!!

では、まずはリクエスト募集です!
スレ番号5まで上げてもリクエストが無ければ、書いて行きますね!!

・版権
(K/カゲプロ/デュラララ!!/リボーン/ボカロ/妖狐×僕SS/とあるシリーズ(アニメに出てくるキャラのみ))
版権で書けるのはこのぐらいです。
後々他の作品も書けるようにしていこうと思います。

・オリジナル
(兄弟、姉妹、兄妹(姉弟)系、学園系、擬人化系)
上のを得意としています。
最近では刑事ものを書こうと思っています。

版権、オリジナルの合作でも良いですよ!

取り合えず、版権かオリジナルまたは合作の中から選んでジャンル(学園系など)を選び、CPなどを書いてください。

リクエスト書き方(参考にしてください)

・版権
(カゲプロ)
・メカクシ団の学園もの
・カノキド(NL)

こんな風に書いてくれたら見やすいかな、と思います。

ではリクエスト募集中!

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  • No.105 by ブラック  2016-03-27 05:06:38 

「The blood which is thicker than red tears and red blood」

【プロローグ】

 ぐっちゃぐちゃの関係。訳が分からない。今、どうなっているのか俺はどこにいるのかさえ、把握できていない。ここはきっと通常の世界じゃない。――それだけは理解できた。

 爆発音に爆風。空に舞う真っ黒の煙、体の外側から焼かれていく感覚、どれをとっても身に覚えのある感覚であぁ、もうこの運命からは逃げれないなと悟った。俺の全身の神経がコイツからは、この犯罪者からはどう足掻こうと逃げることは出来ない。

 ジャラジャラと金属のアクセサリーを鳴らし、白衣を肩からだらしなく下げ、不気味に嗤う国際的犯罪者には敵わない。勿論、知力も握力も、伸長も、学力すら敵わない。

 目の前のビルが倒れていく。その様を見ることしか出来ない。見ながら、あぁ、また死んだんだ。なんて思いながらも一般人の非難を怠らない。それでも爆発は止むことなく、ずっと何時間もそれこそ永遠に煩くなり続けるのかと思わせた。

「……るっせ」

 小さく聞こえた声に、同時に響く銃声。きっと『また』撃たれた。味方の侵食。踏み荒らされる死体。この犯罪者は自分の味方すら裏切り、死体を玩具の様に扱い、尚且つ死体が更にぐちゃぐちゃになっていくのを楽しんでいる、凶悪犯。


【犯罪者と警察官】

 国際的犯罪者と共犯中のテロリスト。ほぼ無名だったテロリストの名を挙げたのは、この凶悪犯だ。名を六土 里杜ろくど りとと言う。天才科学者で主に、爆弾の製作を行っている。
 自分で作った小型爆弾を売るのと、作戦、各員の健康状態を監視しているらしい。情報課曰くなのであまり期待できる情報なのか怪しい。
 金髪に肩に届くぐらいまで伸ばされた髪、両耳には赤いピアス、指には何個も指輪をつけ、腰には自作の爆弾をぶら下げている。たまに口からチェーンが覗いている時があるが、大体は自作の飴を舐めている時だと思われる。

「今回の事件もコイツか……。絶えないな」

 資料室から聞こえる小さなため息。後輩が発したもので、特に注意する事ではないので何も言わずただ聞き流す。

「そう言えば連夜れんやさんって、里杜と戦った事ありましたよね?」
「あぁ。任務で出向いた先に居ただけだ」

 俺の所属している課は主に里杜主犯で行われている犯罪に出向く。というかそれしか任務がない。全く事件がないときはないで暇だが、あるときはあるで忙しいのだ。課の名前は長くて忘れたがいずれどこかで言う事でもあるだろう。

「やっぱ強かったですか?」
「……ある程度はな」

 互角に戦えば負けるだろう。右側にある刀をそっと撫で、ぼんやりと画面の中を見つめる。
 敵いはしない。何度も言い聞かせ、負けを認めた。そういう時に限ってコイツは、攻撃の手を止めて撤退する。理由なんて分からない。こじれた関係なのだから聞くこともない。

「それで、何か情報は掴めたのか?」
「それが、全く……。次の行動や、場所、時間など全く分からないです」

 落ち込む姿はいつも通りか、心中で呟きながらモニターの中を見つめる。これまで行われてきた犯罪の数々。少しくらいはパターンがあるはずだ。それさえ掴めれば場所の特定ぐらいは出来るだろう。一体、何が目的だ。一つのマップに廃墟が映る。次の爆破現場だろうか、今までの行動を分析すれば、何か手がかりになるかもしれない。

「ここの廃墟。今までの行動を分析して調べておけ」
「はい!」

 正しく敬礼した後輩は、資料室で一人、里杜の分析をパソコン相手に始めた。

 **

 真っ暗の部屋の明かりを点け、壁に凭れる。前までならこういう状態のとき、支えてくれる手があった。今は当の昔になくなっている。久々に疲れた、ような気がした。右目に激痛が走る。思い出してはいけない、何もなかったようにしろというように。過去の記憶を蘇らせてはいけない。もし、蘇ってしまえば、俺はここに居られなくなる。

「……もう、昔の話だろ」

 誰も居ない、元々二人部屋だった部屋でそっと呟く。クローゼットの中に仕舞ってあるのは代えの隊服。サイズが合わないのが面白い。何故置いているのかと後輩達に良く聞かれるが、大して気にしていないし、気にする必要性もないと思っている。この身になってから、サイズが合っていた隊服も大分大きく感じる。きっと気のせいだと思っている。

 あの日、あの事件の時――。何かが終わった。

『バカ、逃げろ!』
『うるさい』
『意地張ってる場合か! 良いから行け!』
『嫌だ』
『ったく、どうなっても知らねぇぞ』
『お互いな』

 息を殺して泣く声。何度も謝罪する言葉。必ず仕留めるという言葉。それだけが聞こえて後は何も覚えていない。そこに居た筈の人物が急に居なくなって、気がついたらこうなっていた。

 右目の痛みを耐えるように右の布を掴み、蹲りながら小さく息を漏らす。ないはずの義眼から何か流れ出る感覚を覚えながら。

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