ハナミズキ 2014-09-28 23:00:11 |
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それからしばらくして、センター試験があり、受かるはずがないと思っていた鈴が、見事慶清大学に合格をしていた。
それも、なんと医学部にだ。
和也も医学部を受験をして受かってはいたが、まさか鈴が受かるとは思ってもいなかった。
そうなると、色々な事に疑問が生じて来たのだ。
まず、鈴の部屋には受験勉強のための参考書が無かった事。
参考書の代わりに、英語やドイツ語らしき本や辞書が置いてある時がたまにあった事。
大学の説明会で、教授と親しげに話していた事。
学校ではいつもボーっとして何かを考えている風だったが、いきなり当てられた時、答えを即答していた事。
その時は偶然だろうとたかをくくっていたが、もしかしたら偶然ではなく、本当に分かっていたのかもしれないと言う疑問。
一般常識は怪しいものだったが、直ぐに色んな事を吸収し、同じ間違いを繰り返さなかった事も思い出す。
それらの事を総合すると、鈴はもしかして頭は良いのではないかとさえ思えて来た。
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