ずっとずっと、俺は一人だった。
海外出張に行っている両親に、いつも取り残されるばかりで追うことなんて叶わなかった。
その代わりに、俺には何でも与えられた。
欲しい物も、食べたい物も。
「あのさ、邪魔なんだけど。」
いつからだろう、こんな風になったのは。
ストレス発散のために、家のメイドに嫌がらせを始めたのは。
クラスメイト達の中で、自分が一番偉いのだと勘違いし始めたのは。
いつからだろう、
____人前で、心から笑ったり泣いたりしなくなったのは。
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