そうなんだ、人生で一回も終電って乗ったことなくて。(ばかな質問をしたと、誤魔化すようにすこし肩を竦めてへらりと笑って。この後入っているバイトのために念のためにと設定しているアラームが起動して震えるアイフォンをもう一度ポケットから取り出してアラームを止めれば、あーおれ、バイトあるんで、と地上への出口のあるほうを指して。会釈しながら歩き出しながら、今度もっと絵見せてください、とにっかり子どもみたいに笑ってみせ、)