(そろそろ閉店時間も近づいてきてカップの中にある残り僅かなコーヒーを飲み干して嘘だと言われたことにやはりと思って「やはり、嘘でしたか」と安心と確信を込めて呟いて。彼が時計を見ればそろそろ帰るのだろう。コーヒーもなくなって丁度良いので自分も帰ろうと席を立ち彼がカップの中を覗き込むようにしていたので「空ですよ」と微笑みながらカップの底までが見えるように傾かせて荷物を持ち会計の方へ歩きだしていき)