匿名さん 2014-08-10 19:42:28 |
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…暑いしシェイク頼もうかなぁ。
(これ以上同じ話題を続けるのは何と無く避けた方がいい気がして、さっき見たアプリのクーポンを思い出しながら独り言ちて。沈黙だけは回避したいらしく、相手にも「岩ちゃんは何頼む?」と話を振り。そうこうしている内に店に着けば、日差しから逃れるように店内に入って。
お前…シェイクなんてすぐ喉乾くぞ…
(相手の独り言を聞けば渋そうな顔をし、率直な自分の意見を言い。店内に入れば冷房が効いていて、ようやく着いたと、はぁ、と息を吐けば相手の問いに「俺普通に茶でいーわ。」と何も考える素振りを見せず即答して。)
でもバニラ飲みたいし……いざとなったら岩ちゃんがお茶一口くれるって信じてるよ!
(甘いシェイクなら確かに喉も渇きそうたが、飲みたいものは仕方が無い。また罵倒される事を覚悟の上で、ピースを作ってウィンク飛ばし。カウンター越しに壁のメニューを見ながら、「ハンバーガーじゃ夕飯食べられなくなるかな。ポテト頼む?」と尋ね。
ぜっってぇやんねぇ!!何でお前と間接キっ………。……お前の変な菌が移るから
(勢いよく否定すれば意識し過ぎてる発言をしようとしてしまい、慌てて別の言葉を探せばまともな事は言えず。呑気にウインクを飛ばす相手に目と表情でウザイと告げ。ポテトなんてまた喉乾くようなものを…と内心思いつつ「ああ。」と短く返事をし。)
……変な菌って酷くない!?さすがに傷つくよ!
(あからさまに嫌がるような反応をされればショックで言葉に詰まってしまい。少しの間の後取り繕ったオーバーリアクションをとって誤魔化すも、顔に出ていないか内心穏やかではなく。奢ると約束した手前、適当なサイズのポテトと茶、バニラシェイクを注文し財布を出してお金を支払い。
お前はそういうの慣れてるかもしんねぇけどなぁ。
(相手に聞こえないような声でぼそぼそ呟き、あまりにも態度が明らかだったら自分より恋愛経験も豊富であろう相手に同性との間接キスだけで戸惑う自分の感情が気付かれてしまうと考え。確信したように相手に目を遣ると、「お、及川」と相手の名を呼び。)
んー?
(店員にクーポンを提示した後そのままスマホを弄りながら、名前を呼ばれれば画面から目を離さずに返事をして。あくまで自然に振る舞う事を意識しながらスマホをポケットへと戻し、相手を振り返って「どうかした?」と首を傾げ。
っ……、一口だけだからな…
(自分でも何と言ってるか分からず、言い終わったあとに不自然ではなかったかと不安になり。そもそも相手もそんな事気にしておらず逆に引かれてしまったらどうするかと、らしくない不安が一気に脳を動き回り。最後に相手の反応を窺おうとちらりと相手を見て。)
……??
(自分の中では先程の話題はもう終わらせていたつもりだったため何の話か分からなかったらしく、不思議そうに瞬きをして相手を見つめ返し。その後でやっと意味を理解し、そのまま固まってじわりと頬を朱に染めながら「あっ、アリガトウゴザイマス…」とぎこちなく礼を述べて。すぐに前に向き直りポテトとドリンクののったトレーを手に空いている席へと向かい。
(不思議そうにする相手からバッと勢いよく目を逸らし、ぎこちない礼を言われれば恥ずかしさのあまり「ど、どういたしまして」なんて自分が普段言わないような言葉を此方もぎこちなく返し。空いてる席に座れば失敗したと頭を抱え。)
(向かい合う形で席に着くも相手のらしくない言動に居心地が悪くなり、無言でストローの袋を破ってシェイクに挿し。口をつけようとしたところではっとしたように口を閉じ、「もらってばっかじゃ悪いし、先に一口飲む?」と差し出して。回し飲みを許可したのは優しさ故かもしれないが、それでもさっきのショックは幾分緩和されて少し心に余裕ができ。
あ、嗚呼。
(相手に話し掛けられビクッと肩を上がらせると小さく頷き相手から受け取れば少し飲むのを躊躇い。色んな事考える前に飲んでしまおうとシェイクを一口飲み「甘…」と短すぎる感想を言えば相手に返し。)
……。
(今までもスポドリの回し飲みくらい部員同士で普通にやっていたと言うのに、相手から返されたシェイクのストローが目に入れば変に意識してしまい。再び若干赤面しながら黙ってストローを見つめていたかと思えば、「これ飲んだら、やっぱ間接ちゅーなのかな…」とやけに真剣な表情で馬鹿正直に問い掛け。
やっぱお茶が一番だな。
(お茶にストローなんて刺さず、蓋を開ければそのまま飲み。相手の分も少しは残しとかないと言うことは分かっていたので一気には飲まず、口から紙コップを離そうとした瞬間、相手から予想もしなかった問い掛けにお茶が喉の変な気管に入り、「げほっ、ゴホッ」とむせて。)
岩ちゃん大丈夫!?…っていうか、そういうピュアなリアクションやめてよ!
(突然噎せた相手にぎょっとしたように身を竦ませて、一応は心配しつつも先程までと打って変わって相手らしい反応をされれば「なんか俺が汚れてるみたいじゃん」と呟き。漸く腹を決めたらしくストローを咥えれば、羞恥からか相手とは目を合わせずに一口啜って。
う、うるせぇ。
(先程から恥ずかしいことの連続で顔を伏せ。相手の問い掛けに返事をしていないと気付けば顔を上げ、「男同士だしいちいちんな事言ってられるか。」と、先程の自分とは思えないような回答をして。あくまでも平常心を保とうと普段通りに、と内心で呟き。)
まあ、そうなんだけどさ…。
(自分ばかりが意識してしまうこの状況が虚しく思えて、少し力なく呟いて。思い付く限りの話題が尽きてしまえばポテトをつまんで、折角二人きりで過ごせる時間だというのに言いようのない寂しさすら感じながら時折シェイクを啜り。
(話題が尽きれば話題を提供するのが下手な自分はこの微妙な空気に耐えれずに、話題、話題と脳内で考え。ふと思い付いた疑問に相手に尋ねようか一瞬迷うも、このまま沈黙が続くよりはマシだと考え、「お前、今彼女いんの。」と訊き。)
…いないよ。
(正確に言えば振られたのだが、わざわざそこまで言わずともいいだろうと判断して短く答え。しかし何故このタイミングでそのような事が気になったのかが分からず、「それ知ってどうすんの」と呆れ顔で肩をすくめて。
あ、嗚呼そうか。
(てっきり相手の事だから彼女くらい居るだろうと予想していた為、いざいないと言われれば返事に困り。少し自分の問い掛けに後悔しては、「ただ気になっただけだ。」と、目を逸らしつつ答えて。)
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