ハナミズキ 2014-07-29 20:56:35 |
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11月に入ったある日大きめの発作が怒った。
入院していたため命に別状はなかったものの、サイ自身ももうそろそろ限界を感じていた。
黙って姿を消すより、突き放して別れた方が後を引かず、サナも自分の事を忘れてくれるだろうと考えていた。
そして、新しい人生を歩んでくれるだろうと思っていた。
だからこそ冷たい言葉を吐いて突き放したのだ。
「あー、悪い。
俺そー言うのダメなんだわ。
遊びならいいんだけどさ、好きだとか愛してるとか、ウザイだけなんだよな。
んで、俺ルールで、その禁句ワードを言った時点で終了な。
そー言う事だから、もー来ねーわ。
じゃーな」
文字を打ち込みながらサイは泣いていた。
「ごめんな・・・ごめんなサナ」
そう呟きながら。
サイ自身もなんとなく感じていた。
自分には新しい年を越せないだろうという事を。
発作の間隔が短くなり、その大きさも徐々に大きくなっていく。
そのため、体力や食欲も落ち、身体は痩せ細っていった。
そして12月25日、クリスマスの日に、サイは天に召されたのだ。
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