ハナミズキ 2014-07-29 20:56:35 |
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その後、調子を崩したのか、サイはボロボロと禁止用語を連発し
サナ:5回
マメ:8回
サイ:13回
で、サイがNG対象に輝いた。
マメが嬉しそうに
「よ~し!じゃ、いつもの罰ゲームな」
「なにこれw罰ゲームなんてあったの?
あるなら最初に言ってよ~w」
勝者の余裕である。
検討の結果、罰ゲームは、丁度スカイプ中だという事もあり、カメラで自分の身体の一部を映す事になった。
サイもしぶしぶ承諾をし、首から下を映す事に。
「時間は10秒だからな」
「分かってるってw」
初めて見るサイの身体の一部。
興奮しないわけがない。
わくわくドキドキしながらその姿が現れるのを、いまか今かと待ちわびる。
映った!
想像通り細身で、座っているためかTシャツしか映らなかった。
その時、「にゃ~」という鳴き声が聞こえたかと思うと、ドタッ、ガコッ、と音とともに、画面が揺れた。
――― ・・・・・・・・・あ。 ―――
サイの家の猫が、机の上に乗り、ノートパソコンの画面に足を引っ掛け、カメラの位置をずらしてしまったようだ。
それを直す時、カメラにサイの顔が一瞬映った。
前髪は少し長めで、横の髪も耳に少しかかっている。
髪は染めておらず、さらさらとしていた。
一瞬だったけど、目鼻立ちの整ったイケメンだった。
まずい。
所詮チャット、文字だけの繋がりのはずが、その境界線を越えてしまう。
そんな予感がした。
楽しく、本音で語り合える人が欲しかった。
束縛をせず、束縛もされず、そんな気楽な付き合いがしたかった。
でも、文字の世界だけと言っても、その文章内で人の人格等は多少なりとも現れる。
顔ではなく、姿でもない。
その人の人柄に好感を持つ、それがチャットだと思っていた。
だから、内面に優しさを持つサイにひかれたのだ。
だけど、いま、この瞬間、あろう事か私はサイに一目ぼれをしてしまった・・・。
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