n 2014-06-15 20:38:08 |
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「こ、こんな姿で・・・・、こんな姿で・・・。」
3丁目のタマ
に登場する幽霊犬(シロ)の台詞です。うろ覚えですが。
ネタバレ解説
タマの飼い主であるタケシは、夏のある日、友達の家からの帰り道に、もんぺ姿の女の子の幽霊(怨霊と化している)に遭遇してしまう。
女の子は戦時中に、爆弾の直撃を受けて命を落としていたのだが、彼女にとって心残りとなったのは、死によって、飼い犬のシロと引き離されたことだった。
運命を呪った彼女は、自分とは対比的に、平和な世界で飼い猫と暮らすタケシから、タマを奪おうとするのだが、「僕からタマを奪うのなら、君は君からシロを奪った奴と同じじゃないか」と言われ、目が覚めたように消え去る。
一方、同じく怨霊となっていたシロは、タマの友達の犬ポチに取り憑き、自分が爆撃を受けて死んだ場所で、飼い主の女の子が来てくれることを待っていた。
シロがポチに取り憑いた理由は「爆撃を受けてバラバラになってしまった醜い身体では、愛する女の子に、それまでのように可愛がったり、抱いたりして貰えないだろうから」というものであった。
シロは、ポチを取り返そうとするタマ、タケシ、タケシの友達と、対立することになるのだが、ポチの身体から引き離され、彼等の前に件の醜い姿を晒すことになる(ここ、スタッフの本気がやばいです。バイオハザードの世界ww)。
その姿のまま、尚もポチの肉体を奪おうと、タマたちを追い詰めるのだが、そこに怨念が晴れた女の子の幽霊が現れ、「シロ」と名前を呼んであげる。
醜い姿を見られたシロは、非常に動揺し、狼狽するのだが、女の子はそんなシロを受け止め、「悪い子だ」と叱りながらも、優しく抱いてあげる。
変わらない愛を実感できたシロも、怨念が晴れて、女の子の腕の中で身を任せ、女の子はタケシたちに礼を述べ、両者とも成仏するというエンド。
冒頭の台詞は、動揺しているときのシロの台詞。想うあまりの切なさと、その後の展開の温かさが半端じゃなくて泣けます。
タケシたちにとったら、端迷惑な話だったかもしれないが、この回は、トラウマ回にして神回だと思う。
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