…そうか (我ながら良い男を恋人にもったものだと思う。そんなことを考えてしまう程度には自分もこの優しい少年に惚れているらしい。何故か満足したような気分になっては短く返事を返して。「…鈍感、」むすりとそんなことを呟いては駅についたようで手を離しいつも通りの無表情で「降りるぞ」とだけ告げて)