― 泡沫の夢に沈む ―[nl*人数制限あり]

名前:ｴﾙﾌﾘｰﾃﾞ･ﾘｳﾞｨｱ
希望キャラ:深海の魔女
性格:過去の町娘だった頃の朗らかな笑みも優しげな言葉も今では面影すらなく、まるで何処かのお嬢様を気取ったような話し方で人魚を手玉に取っては自らの魔法の糧としている。普段は何処か薄ら寒い印象を受ける気味の悪い笑みを浮かべ常に何かしらの悪巧みをしているがかの第一王子のことだけには顕著に反応する。町娘だった頃の愛情と魔女に成り変わるまで溜め込んだ恨みとで最早純粋な恋などと呼べる代物ではなくなっていても、あくまでこの心を捧げるべくは彼だと考えている。
容姿:人間時の身長は158cm。町娘だった頃の自慢の金髪は今では黒く緑色にも見える淀んだ色へと変貌し、ふんわりと垂らした前髪と緩くうねる横髪、尻まで届くウェーブの長い後ろ髪はまるで海藻のよう。深い紅色の瞳はぱっちりとしていて生前の面影を残すもののいつも伏せ目がちで、肌は白く陰気さが際立つ。
海の元では黒い人魚のごとく尾びれを生やし海藻をショールのように羽織り、白い貝の胸当てをする。
人間時は足を人魚姫に与えてしまったため形こそあれどぴくりとも動かず、木製の車椅子に頼る。また衣服は立ち襟に胸元までが四角く開かれその部分がシャツ地になりその切り替えに結ばれたリボンから下がエンパイアドレスよろしくすとんと落ちた、黄緑を基調としたアンティーク風のブーケ柄のゴブラン織りで作られた長袖膝丈Aラインのドレスを纏う。その下にはドロワーズと黒のストッキングに丈の短めな茶色いブーツ、頭にはラッセルレースを重ね黄緑の薔薇と深緑のリボンがあしらわれた円形のヘッドドレスを、最後にドレスの上からざっくりと編まれた大きなカーディガンを羽織る。
右耳には人魚姫から奪った歌声を封じ込めた桜貝のイヤリングをしている。
備考:町娘だった頃は下町でパン屋を営んでおり、年老いれども未だに両親はそこで営業を続けている。その頃の名残かスコーンとクロテッドクリーム、その上から野苺のジャムを重ねたものが大好き。
自らの拠点は深海の沈没船、それなりに上等だったとおぼしき船の中に構えておりその中は薬品や人魚から採取した色々なもの、薬品に使う魚の骨や海藻で溢れている。
町娘だった頃の名前はｺｰﾃﾞﾘｱ･ﾙﾙｰ。現在の名前の愛称はｴﾙﾌｨ、ｴﾙなど。
ロルテスト:
ーー…馬鹿なお姫様ですわねぇ…自慢の歌声を手放せば、陸での彼女はただの薄汚い小娘に過ぎませんのに…。
(足を手に入れぐんぐんと深海から海上へと去っていく人魚姫を見上げながら口許に手を当てくすりと笑うと次第に可笑しくなったように広角を吊り上げて。姫の歌声を奪ったことで補正のようなものが掛かり美しくなったらしい自身の声で静かに呟けば遥か上の方、海水を通して煌めく月の明かりに目を細めて。上機嫌でくるりとその場で一回転、それからすいすいと自らの寝床とする深海の沈没船に戻っていくと薬品棚から彼女に与えたものと同じ瓶をつまみ上げ、それを胸に抱えるとかつてのように瞳を嬉しげに輝かせながら浜の方へと泳いでいって。)