忌み子 ( ? )＿NL /人数制限有.

…ごめんなさい…その、気を遣ってもらっちゃって…。
(自分が少し大袈裟に反応し過ぎてしまったのかも知れない、気を遣うように言葉を重ねながらオレンジジュースを出してくれる相手に酷く申し訳なくなってしまいそっと目を伏せ呟くと、ぬいぐるみを膝に一旦置いて彼が用意してくれたグラスへと手を伸ばし。これから養ってもらう身としては買ってくれた相手になるべく迷惑は掛けたくないし、本音を言ってしまえば面倒に思われて返品、なんて事態になることは避けたい。そんな思いから今後のことについて少しだけ考え込んでいれば不意な相手の話題振りにぱっと顔を上げ、ぬいぐるみを誉めてもらえたことが純粋に嬉しかったのかほのかに頬を緩めると「…これ、両親が買ってくれたんです。それからずっと持ってて…私の一番大事なものなんです。」と呟き。ジュースを飲む彼に見習いこちらもちびちびとグラスに口をつけると暫くしたタイミングでまた口を開き「…あの…それで、これからのことについてなんですが…。」と少し言い辛そうな様子で話し出すと、その先は更に口に出しにくいことなのかほんのりと頬を染めるともじもじと微かに体を揺らしながらちらりと相手の方を見つめて。)