朱里 2014-01-13 09:07:28 |
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「―…大丈夫。今はバラバラだけど、また一緒に暮らせるよ」
父は私の頭をポンポンと撫でた。
「ホント?」
「ホントだよ」
父は優しい笑みを浮かべながら言った。
またママとパパと暮らせる。
もう寂しい思いをしなくていいんだ。
「だから、今はもう少し我慢してな?」
「うんっ!朱里、我慢するっ」
私は父にギュッと抱きついた。
―この頃の私は疑う事もなかった。
子供は無知で純粋だ。
父の言う事は絶対だと思っていた。
また三人で暮らせると思っていた。
この先の未来が悲惨な事になる何て誰が気付いたでしょうか…
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