〇〇〇〇 2013-12-14 17:15:42 |
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えっ…まさか?理由が…ない?
( 清明さんの口からこぼれ出た言葉を理解するのには大分時間を要した。だって「理由がない」だなんてそんなこと、私という同志に対する裏切りだもの。二人の間の暗黙のルールを破ったことになる。私と清明さんには何もないのに、彼はそれが良くわかっていたのに、私に理由をくれないなんて。自分の感情も他人の感情も心の痛みもわからない私たちだから、何よりも「理由」を大切にしてきたはずなのに。理由があれば理解することができる。私達が他人や世界とつながる手段である、大切なものだと清明さんは分かっているのに…。なんて、まともな呼吸の仕方もわからなくなるくらい、私にとって清明さんの言葉は衝撃的だった。どうして、何でもない様な表情で私を踏みにじることができるのか、本当に理解ができない。だから理由の中に全てがあると、私たちは理解し合っていたはずじゃなかったの、清明さん。…そんな事ばかり頭の中で考え、想像以上に情けない震えた声で私は上記を呟いた。まだ明けない空に浮かぶ星々に、嫌味みたいに晒されながら。 )
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