高橋さん ─······貴方のその真っ直ぐさがたまに憎らしいですよ。すぐそうやって喜ばせて。 (この人の一挙手一投足に振り回されるように溺れる自身にそんな言葉をかけてこれ以上喜ばせてどうするのだろうかと自分の額に手を当ててため息を零して。「貴方には見返りなど求めませんよ。ただ居てくれれば良い」手を解放しては耳元の口付けにピクと肩を竦めて眉間にシワを寄せるとわずかに頬を染めて視線を外して)