青葉 2013-10-19 22:21:19 |
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小学生の時、人が落ちていくのを目撃した。マンションの10階からその人は落ちていった。
そして命を終えた。
僕はその情景を鮮明に覚えている。
ただでさえ衝撃的なことだが、それが僕の友人だったのだから衝撃は尋常ではない。が、その尋常ではない衝撃をさらに超える衝撃が僕を襲った。何故なら、友人は僕への当て付けで、僕に投身を見せつけたというのだから。僕を恨んで命を絶ったのだから。僕は友人を自殺に追い込んだのだ。
友人の名前は早野彰太と言った。
僕は罪を背負いながら、その後の人生を生きている。あの日から十代後半になった今まで、僕は笑ったことがない。早野君が全てを終わらせてまで行った僕への復讐は成功している。
だが、それだけでは早野君は気が済まなかったようだ。僕への復讐を再び開始した。
年月が経っても早野君の気持ちはおさまらないらしい。命を落としてまでした復讐だけでは物足りないらしい。
あれから7年。僕はもうこの世にいないはずの早野君と再会することになった。
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