主 2013-10-13 12:25:23 |
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(突然放った己の挨拶にどうしようもなく戸惑う彼女。まあ普通ならそうなるだろう、何しろ挨拶にしては妙なタイミングだった。そうして視線を合わせた相手は心配そうに“安静しないと”なんて言う。何せここは病院、誰もが安静にしないといけない場所。なはずだが俺の場合は違う。この所々に巻かれた大袈裟な包帯の下には情けない擦り傷しか見当たらないのだから。「あー、」少し考えるように声を上げてから「大丈夫、俺は平気なんだよ」そうニッと笑って済す。“傷なんてないし”などと付け足してみて。それよりも今看護師に見つかればまた病院中を走らなければならないんだ、もう少しここに居座ろう、と思う。そういえばこの子は見る限り元気そうだが、どんな病気に犯されているのだろうか。不意に思いたったその思いでジッと少女を見た。
(遅くなりました!;
長らくお待たせしてしまって本当に申し訳ないです!;;)
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