…ん-、何か喉が渇く、 (己の屋敷内にて、生活に必要な物が置かれている以外には何も無い殺風景な部屋でズルリと床にへたりこめば己の喉を片手で覆って。水分は先程から小まめに摂っている筈だが喉の渇きは潤されずにいて。双眸を閉じれば瞼の裏に浮かぶのは濃厚なあの味。自然と喉が鳴ればふと、そう言えば己はここ数年摂取していなかったと気付いてしまい。「…嗚呼、欲しいな、」等と小さく呟いては窓の外へと視線を遣れば)