アルミン・アルレルト 2013-09-11 01:51:29 |
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それは…余りにもこんな風に鳴くので…それにしても元気に鳴いていますね!歩き方も相変わらずですし(ひょいと覗き込んでクスクス笑い。
「……兵長、そこまでスミスの事を思っているのですね。スミスに妬けます、鶏だけに」真顔でとてつも無く下らない駄洒落をさらりと口にしジャケットの内ポケットからゴソゴソと鍵を取り出して、相手の掌にちょんと乗せて)
此処に来た頃のスミスを思い出してみろ。いつ踏み潰されてもおかしくねぇような雛がここまで育ち、コケコケ鳴くようになったんだ。愛着が湧いても不思議じゃないだろう…。(受け取った鍵を使い、早速牢屋から解放してやり。己の頭上に飛び乗って来るスミスをそのままに、相手に向き直りしみじみと心境を語り)
兵……長…そうでしたね、小さかったあのスミスが此処まで成長したんですよね(鍵を開け解放して貰ったスミスが相手の頭上に飛び乗るのを見届け、そんな中語る相手と目が合うが、笑いそうになってしまい思わず俯き)
どうした…少しは反省しているのか。(俯く相手が反省しているのだろうと勘違いし、足踏みするスミスを頭に乗せたままじっと相手を見つめて)
は……はい…(反省よりもスミスが気になります。と言える訳が無く、俯いたまま笑いを堪え身体を震わせたまま何とか返事だけ口にしてると、何かを思い出したかのようにガバッと顔を上げて「兵長!!あの、この時間にスミスはいつも卵を産みます!ですから、すぐに頭から降ろした方が!」と抱いていた猫を離してまで熱弁し)
何だと…?(小さく目を見開き、頭の上のスミスに手を伸ばそうとするも思い止まり)
…なあ、ペトラ。お前はさっきスミスは雄だと言わなかったか?仮に雌だったとして…産卵が可能な条件が揃っていない事はお前も理解している筈だ。……まさかお前、この俺を騙そうと?(眼光鋭くしつつ距離を詰め、背後の檻に相手をがしゃんと押しやれば、スミスが相手の頭の上へと移動し)
え……?ー!!(相手の言葉に己自身耳を疑うが、すぐさま′そうだった…私、そう言えば雄とか言ってたわ′と思い出し、笑って弁解しようとした瞬間視界が歪み。気が付くと檻に追いやられ、元々目付きの悪い相手が鋭い目付きで睨んでおり。
死を覚悟しこれは笑って済ませられないと内心焦ると、自分の言葉に責任持たずして忘れて居たと素直に謝るか、何か適当な理由を付けて騙していた事にしようかを真剣に悩み、此方に移動したスミスなど放置で無言で相手を見詰めて)
──…何とか言え、ペトラよ。そうしねぇと……オルオと二人、この檻の中にぶちこむぞ。(追い詰めたまま目の前の相手と視線を絡めれば、罪のないオルオを巻き込んだ危険な罰を与えようとし)
それは嫌です!(オルオの名を聞いた途端真顔になり瞬時に嫌だと早口で答え。一度深呼吸すると、意を決して素直に謝ろうとしたが、果たして忘れていたなんて言ってしまうと普段からだらしがないと思われてしまわないか…と良からぬ不安を感じ、
ついつい「―…ス!スミスが喋ったんです!実は雄でも雌でも無いって!」と後戻りするのが面倒臭い嘘を咄嗟についてしまい。スミスを頭から取ると、相手の前に手を伸ばして差し出し)
オルオも報われねぇな…。(予想以上の即答に同情するように呟き)
スミスが…?……喋る馬が居れば喋る鶏が居てもおかしくはねぇが…雄でも雌でもないとはどういう事だ。(信じがたい発言に目を細めれば、差し出されたスミスを受け取り。あらゆる角度からスミスを観察している最中、くちばしでの一撃を額にくらい)
え?(オルオがどうとやらと呟いているが上手く聞き取れず、まぁいいかとそれ以上気にとめる事無く聞き流し。
どうやら己の咄嗟の嘘を半分信じてくれている相手に今更ながらに罪悪感が湧き「兵長…信じて下さるのですか?私のはな…―!!?」と途中まで申し訳なさそうな顔で述べていると、鶏につつかれると言う信じられない光景を見てしまい。両手で口元を覆うように塞げば、先程から堪えていた笑いが爆発して声を出し笑ってしまい、そのままその場に座り込み)
……。(痛む額を無言で拭えば、僅かながら血が滲んでおり。少量の血液がついた手の甲を無表情に見つめては、笑い出す相手を見下ろして)
──スミスも無事救出した事だし休憩にするぞ、ペトラ。(特に気にしていないのか、はたまた羞恥を逃そうとしているのか、つつかれた件には一切触れず。涼しげな表情で腕を組みつつ休憩の提案を)
休憩ですか!…あ、あの…それよりも大丈夫ですか?(相手のあの目で見下ろされると、笑っている場合てはないなとハッとしてハンカチを取り出し上記を述べながら手渡し。血が滲み出る相手の額から目が離れなくなってしまい、じーっと凝視して)
大丈夫だ。地味に痛ぇが…。スミスも気が立ってたんだろう。(軽く頷きながらハンカチを受け取れば額へとあてがい。地下にはもう用事はなくなり、“行くぞ”と声をかけて)
やっぱり痛いですよね…医務室に行かれますか?(相手を気遣いつつも、解放された喜びからか薄暗い地下の階段をこれでもかって程にコケコケ走り回るスミスを見ると、何となくやりきれない気持ちになり、無表情で思わずガシっとスミスの首根っこを掴んで持ち。地下を出ようとする相手に「はい…兵長」と返事し、スミスを片手に持ったまま後ろに付いて行こうとすると、今まで存在感の無かった猫が先頭を切りシュタシュタ走り出し)
大した事はねぇが…消毒くらいはしておくか。こんな時、治癒能力があるエレンは便利──…、……何をしている。(先頭に立ち階段を進んでいると、クチクが凄い勢いで横切っていき。そういえば先程までコケコケ騒いでいたスミスが急に大人しい。不思議に思い振り返ってみれば、相手が無表情でスミスの首根っこを掴んでおり。思わず言葉を失い、立ち止まり)
そうですね、始めは驚きましたが…慣れると確かに便利そうですね!-え…?ああ、もう二度と先程のような事が無いようにと思いまして、動けないよう掴んでみました!兵長!!
(走り去る猫を見ながらふと立ち止まる相手に目を移すと、スミスを持った手を上に挙げ、まるで褒めて貰えるのを期待するかのように目をキラキラとさせて得意気な顔で相手を見詰め)
……俺が留守の間に、こうまで毒されやがって…。(首を掴まれ鶏とは思えぬ苦しげな鳴き声をあげるスミスと、得意気に瞳を輝かせる相手を交互に見ては、複雑そうに眉をひそめ、何やらぽつり呟き)
取り敢えず離してやれ。(哀れみの眼差しをスミスに向けながら解放を求め)
あの、何か仰いましたか?兵長
―…って‥は、離すのですか!?それは危険過ぎます!恐らく離せばまたつつきますよ?この子はそういう子だと………(てっきり褒めて貰えると思いきや、己からすると予想外の相手の反応に呆然となり、ぽかんとしてスミスの首根っこを掴み挙げたまま固まってしまい)
……何でもない。(多くを語るつもりはないのか、ふい、と視線を逸らし)
落ち着け。…言っただろう、こいつは少し気が立っていただけだと。俺がこれから責任を持って躾してやる。(固まる相手からそっとスミスを解放させると、しっかり相手の目を見て誓いを立て)
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