高槻 湊 2013-09-02 18:54:32 |
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喋んなよ、傷酷くなんぞ(掠れた声のくせに此方に向けてくる視線には敵意と云うか関わるな、と云った様なはっきりとした意思表示がありありと浮かんでおり。しかし傷だらけで立ち上がる事すらできない今の姿でそんな事を言われてもいまいち迫力が欠け。その上己は相手に文句の一つや二つ言ってやるつもりの為全くもって怯える風でも無くあっさりと前者を述べれば傷を抑える為に、と鞄の中を漁れば中からタオル取り出し相手に差し出そうとした所で今までしゃがみ込んでいた相手が急に立ち上がり虚を衝かれたように思わずぼう、と相手を見つめ。しかし立ち上がった相手とは結構な距離があるがそれでもわかる呼吸の荒さと浅さ、“まじで危ないから座れ”そんな事を言おうと口を開いた時数歩進んだ所で地面に崩れ落ちる体。「あー!もう!ほら!」慌てて駆け寄るも相手の意識はもう飛んでしまったようで。あの怪我で歩こうと云う方が無謀なのだ。喧嘩慣れしてるだろうに、と一つ溜息漏らしてはタオルを再び鞄の中に直し。微妙にある身長差、喧嘩慣れして居る相手との骨格の差、担ぎ上げるのには己一人ではキツそうだがそれ以外にどうやら方法はないようで。一つ気合をいれる為に息吐き出せば崩れ落ちた相手の腕を己の肩に回しては引きずるようにではあるがゆっくり歩みを進めて。
(/遅くなりました;;
それではお願いしますね^ ^
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