主 2013-08-21 03:00:05 |
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ん、美味い(呟くようにそう言うと、唇をひと舐めして、小皿を置いた。これだけの物が作れるのなら、名のあるレストランで働くことさえできるのではないか、と、料理をしている相手の姿を見つめる。それから、相手の言葉に、はっとして視線を逸らした。)ああ、そうする(己がここに居ても邪魔だろう、と、素直に厨房を出ていこうと。汚れている、と言われれば、ぐるりと中を見回した。そこは、むしろ細部まで掃除が行き届いているように見える。これだけの料理をしているのに、使った道具などが散らばっていないというのも、手際の良さなのだろう。「綺麗だと思うけど」素っ気なく付け足せば、パタン、と扉を閉めた。)
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