主。 2013-08-11 23:38:25 |
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…それ、母さんにも言われたわ
(小さいときから、己の髪は目立つ、と自覚はしていた。そもそも自覚するきっかけになったのも、目の前の幼なじみと母親で、聞きあきたとでも言うように言葉を発し。個人的には、前の暗い金髪は好きではなかった。クラスで浮くし、先輩からもめをつけられるし。相手のようなつやつやとした茶髪が羨ましかった。そんなことをふと思い出し、手が伸びればぽんぽん、と軽く頭を撫でて。完全に無意識だったその行為を隠すかのように、聞こえてきた相手の言葉に「そか、じゃあ玄関でな」と微笑みながら答えて。我ながら巧く隠せたんじゃないだろうか、相手にくるりと背を向ければ、内心ガッツポーズをし、歩き始めて。)
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