主、 2013-08-07 11:23:31 |
通報 |
...御前ってさ、飽きねェの俺なんかの相手して。(頬に付着した泥やら何やら、腕には痛々しい火傷の跡。正直に言えば今回は勝った、けど、怪我はした。本当のヒ-ロ-なら、怪我ぐらいしなくて、守れるのに。くしゃ、と髪を掻き分けて、相手を見つめる。その小さな瞳から溢れる涙を幾度も見た気がする。きっとコイツは何よりも俺を心配してくれているんだろう。でもそれは、俺が弱いから心配される。その苛立ちと焦燥から相手の手を振り払った。「手当てなんかいらねェよ、舐めときゃ治る。」そう続けて、彼女の手を膝にその小さな膝に置いた。揶揄してやろうかとか、最初は思ってたのに、何か苛立ちが募る。俺は傷付けたい訳じゃない。ごめん、とだけ続けて静かに立ち上がった)
トピック検索 |