主/、 2013-07-20 03:31:58 |
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やめときなさい大佐。
いくら撃っても元が取れない…
鉛資源の大盤振る舞いするのも良いですが、
明日の分が無くなります。
(暗く狭い車体側の運転席(ドライバーシート)から、気だるげに朱鷺大佐を諌めるのは向田国重であった。
ヘッドセット越しの説得はたっぷりの皮肉を織り混ぜた彼女のとっておきである。)
大体何で戦車で出掛けたんです?
しかもこいつの乗車定員の半分で…
どのみち主砲は役に立たないんでいいんでしょうけど。
(M1エイブラムス。近代機甲兵器の集大成とも言えるこの戦車は、いまやその実力を発揮できる機会に恵まれない。
あらゆる障害を撃ち抜く120mm滑腔砲も、圧延鋼鈑と複合材に固められた堅牢な装甲も、脆弱で、されど数で迫るゾンビに対しては一向に使い道が無い。
更には、運転手に車長しか乗せていないこの車両は、砲を運用する人員さえ乗っていないのだ。
実質武装は砲塔上面の12.7mm機銃が一門。機銃が増設される改造キットもない)
こんななら機銃の乗った警戒車を出せば良かったと思いますよ、私は。足も速いし…
(不満にも近い心情を余すところなく垂れ流しながら、それでも運転の手を休めないのは職業軍人である。)
>朱鷺
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