〇 2013-07-16 13:28:24 |
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(この国では珍しい色合いの目、両親以外からは異端者の証などと罵倒され続けてきたが今や両親から貰い受けているのは母親譲りのこの瞳だけ。嫌いではなかったが他者から何か言われる事に関しても興味は無く、相手の様にただ見詰めるだけという反応は己の中で前代未聞であり戸惑いが隠せない。そんな事に気付かず公園へと歩進めていく相手を慌てて小走りに追い掛けていく。攫うならばすぐに何処かへ連れていけば良いのに、なんて思案を巡らせながら。彼の紳士的な行動に瞠目しているとおどけている様な語調と表情に数回瞬きをしてしまう。)…ありがとう。(僅かにだがこの陽気な男に表情は綻ぶ、素直にベンチの左側へ腰を下ろした。)
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