〜殺し屋と迷子の恋(nl)〜

うわ…!
(相手が抱きつくと、とっさのことで反応ができずに後ろに倒れて、「お前なー、ちったぁ警戒心を持て」と呆れながら言って

ひゃっ！
…あ、えっと…ごめんなさい…、
(自然と押し倒す形になってしまい、予想以上の貴方との距離の近さに頬赤らめ。呆れ顔の相手に目を泳がせながら素直に謝罪し

いいから離れろ…
(謝罪されるのはいいがそのままもどうかと思いながら言って、「いいや、お前汚いから風呂入って来い」と血も涙もないこと言って

え？あ……はい、
(相手の血も涙もない発言に、よくよく自分の今の格好を見ては素直に返事して。「…あ、でも服が汚れてるから結局…」と元も子もない事実に気付き

はぁ…
(相手が少し天然なことに気づきため息をついて、「いいから行け！」と少しずつ相手に苛立ち始めて

ご、ごめんなさい！
(苛立つ相手に気付けばびくっと身体が跳ね、半ば逃げるように慌てて風呂場へ向かい

…
(やっと風呂場へ向かった相手の背中を見送ると、「飯作っとくか…」と立ち上がって台所に向かって冷蔵庫の中身を見て

はぁ〜、怖かった〜…。
…あ、そこにあったタオル、使ってもいいのかな？
(風呂場でシャワーを浴びながら怒らせてしまったことを反省し。そういえば、とドアの前にあったバスタオルを使ってもいいのかと悩み

…
(冷蔵庫の材料をあらかた見ると献立が決まり、サングラスを外して肉を焼き始めて

ふぅ…、さっぱり！
(先程までの薄汚れた姿とは打って変わって綺麗な普通の女の子に戻り。折角綺麗になったのに再び汚れた服を着るのは忍び無く、バスタオルを身体に巻いたままとりあえず出て「あの、お風呂頂きました」と報告し

おーう…
(とやる気のない返事をすると、最初は肉を焼くのに集中して相手の姿に気づかず、ひと段落して相手を見ると「!?お、お前…」と相手の格好に驚いて「そこに俺の服があるから着とけ!」とタンスを指差して

？はーい、ありがとうございます
(驚く相手に不思議そうに首を傾げながらも指差されたタンスを見ては、へらりと笑って返事して。タンスの中をあさり、パーカーを取り出せば別室で着替え、短めのシャツワンピのようにして出てきて

飯…
(と片言だけ発して、相手の格好を見れば「…もういい…」と半ば呆れながら机に焼いた肉や御飯などを置いて

わぁー！ありがとうございます！
……？？
(貴方の用意してくれた食事に目を輝かせてお礼を言い。貴方の呟きに「また呆れさせちゃってる…？」と内心考えながらも理由が分かるわけもなくただただ不思議そうにするしかできず

…
(相手のお礼に「どうも」とだけ言って、箸を手に取り、ご飯を食べ始め

(ちょいとロルが短くなりました；

いただきまーす！…んー、おいしーっ！
(両手を合わせて言えば、久しぶりかと思われる食事に幸せそうな表情をしてぱくぱくと食べ

((大丈夫ですよー))

ふー…
(食べ始めて２０分程経つと、自分のご飯がなくなり「風呂入ってくる」と言って、着替えなどを持って風呂場に向かい

いってらっしゃーい、
(へらりと緩く笑って片手振り貴方を見送ってから再び食べ始め。食べながら部屋をぐるりと見回しては「そういえば彼女とか居ないのかな…」とぽつりと考えて

…
(風呂に浸かりながら今日のことを思い返すと、「あの時話しかけなかったほうがよかったかな？」とぼつりとつぶやいて

(今日はオチますね、

…居たら連れてこないか、私なんて。
(ぽつり呟いては苦笑いして。「やっぱり迷惑、だよね…」とマイナスな考えにとらわれて不安にかられ

((了解しました))

ふー…
(「気にしても仕方がないか」と風呂場から上がり、体を拭いて脱衣所から出て

(あわわわ；数秒後に来てましたか；スイマセン!今度こそオチます!

((わあーっ！すみません；結局先落ちちゃってたんですね；))

どうしよ…、居ていいとは言ってくれたけど…。
(うーんと唸りながらこれからどうしたものかと自分なりにいろいろ考えるも結論などでるはずもなく

(極悪非道と説明に書いてるんですが、Sで行ったほうがいいですか？

もう寝ろ…
(後ろから相手の頭をポンと叩いて、時計の針はもう１１時を指しており、

((んー…できればSな方が嬉しいかもしれないです><←))

わっ！お風呂上がってたんですか？
(気づかなかった、とへラリと笑って貴方を見上げ、その後ろにある時計を見ては「あ、もうこんな時間」と漸く時間に気付いたようで

(了解です

…
(相手を見下ろして向こうにある部屋を指差すと「あそこにベッドがあるから使え」と言って

え、いいですよ、悪いですし！
私床で十分です！
(ぶんぶんと顔の前で手を振れば再び緩く笑って答え

いいから寝ろ…
(睨みつけるように相手を見下ろして、「寝ないと縛り上げるぞ…」と相手に聞こえないようにボソッと言って

は、はいっ……って、何か言いました？
(自分を睨むような貴方の視線にびくっとなればベッドへいこうと立ち上がり。ただその後何と呟いたのか聞き取れず立ち止まって尋ね

何も言ってない…
(やっと行った相手に「はぁ」とため息をついて、相手の問いかけに答えて「早く行け」と言って

？空耳かな。
はーい。
(不思議そうにしながらも貴方の言葉を疑うことはなく自己完結させて部屋を移動しベットに寝そべり

…～♪
(相手が行ったことを確認するとギターケースのジッパーを開けるとそこには愛用のスナイパーライフルがあり、手にとって手入れをして

…あれ？細いギター…じゃないよね…？
ライフル…？
(布団に潜り込んだはいいものの寝付けず、こそっと顔を覗かせれば貴方がライフルを手入れする姿があり。声には出さず頭の中で上記考えるも不思議と恐怖心はなく

～♪
(ライフルの手入れに集中していて、相手がこそっと顔を除くことには気づかず、手入れを続けて

ん〜……
(話し掛けようか悩んでいると気付かぬ間に唸り声が出てしまっており

!
(相手の唸り声が聞こえて、後ろを振り向くと相手の顔が見えて「見たな…!」と相手を睨みつけて

あっ…えっと…えっ…！？
(無意識の唸り声のため貴方に気付かれた理由も本人には分からず、更に怒っている理由も分からずで完全にテンパってしまい

殺す…!
(テンパってる相手に容赦はなく、愛用のライフルに弾を装填して相手に向けて

きゃっ、えっ、ちょっと待っ…！
(相変わらずテンパってはいるものの、流石に身の危険を感じたのか大慌てで布団の中に潜り込めばぎゅっと目を閉じて

はぁ、はぁ…!
(ライフルを見られたことで自分もテンパっていて、正気に戻ると相手のもとに向かって「わ、悪い…」と謝って

い、いえ…
(急に起きた今の出来事に流石に身体が小さく震え布団の中からは出ないままとりあえず返事をし

…
(しばし、沈黙した後「怖いなら出て行ってくれ…」と言った後部屋から出て

……はぁ…びっくりした…。
(貴方が出て行き暫くしてから漸く布団から出て。どうやら恐怖より驚きで動けなくなっていたらしく

…
(「見られた見られた見られた」と狂ったように呟きだして、「あぁっくっそ！」と床を「ダン！」と叩きつけて

(スイマセン、ちょいとオチます！

わっ！…
(床を叩きつける音と振動に驚きの声上げ目をパチクリさせて。そろーっと貴方の居る部屋を覗きにいけば、「あの…大丈夫ですか…？」と自分のせいだとは考えず様子を伺いながら声をかけて

((りょーかいです！))

俺さ…殺し屋なんだ…
(相手が問いかけてきたら見られたと思うともう諦めて自分のことを語り始めて「逃げたかったら逃げろ、これが俺なんだ」と言って

殺し屋…？桜さんが…？
(先程の光景を見ても尚信じられないのか目を丸くし。突然ふわりと包み込むように貴方を抱きしめれば「大丈夫です」と安心させるように優しい声で囁き

そうだ…
(相手がまだ信じてないみたいで自分が殺し屋とハッキリさせて、抱きしめられれば「な…なにやってんだよ…」と驚いて

自分でも分かりません。
でも…なんか今の桜さん、弱々しく見えたから…。
(「こうしたくなって。すいません。」と上記に付け加えては苦笑いしてスッと離れ

なんだよそれ…
(「自分でもわからない」と言われると苦笑して、「でもまぁ…ありがとな…」と俯いて言って