主人 2013-07-11 22:59:06 |
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(音も無く主人へと歩み寄る姿は平時の黒猫の姿。不規則且つ緩慢に尻尾を揺らしながら歩む姿は何処か優雅であるが徐々に姿は人間の男の物へと変化していく。つい此の前に依頼を受けた際に"変化"した男の姿は何処から見ても日本人の容姿である。其れに驚いた様子を見せぬ主人も何時もの事だと考えているのだろう、隣に腰を下ろすと硝子製の銚子に入った特製の日本酒が大分減っている事に気付き口を開かぬ侭顔を上げて「…飲み過ぎだ。」低く短く告げて。どのような性格であっても主人である彼を想う根本的な感情が変わる事は無く、頬に掛かる短い墨色の髪を軽く掻き上げ無感情に見える同色の瞳を相手へと向けて)
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