主人 2013-07-11 22:59:06 |
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――…今日も暑いなァ。
(縁側に腰を下ろすと隻手に扇子を持ち緩慢とした動作にて首辺りへと風を送りながらぼんやりと少々澱んだ濃紺の空を仰ぎ見て。夏は夜、と古人が詩に詠んだ様に昼間とは全く異なる色を見せる静かな中庭に吹き抜ける夜風は少々湿度を孕み決して涼しいとは言えない。素足を外へ放り出し脚を組み直すと空いた手を後ろに付き体重を掛けながら双眸を細めて。"猫"は何処に行ったのだろうか、そんな事を頭の片隅で考えながら傍らに置いてある御猪口へ目線を移し、並々と注がれた透明な液体に映る仄かな灯りに首擡げ何処からか飛んできた蛍を其の紅茶色の双眸に映すと何処か愉しげに薄い唇に緩やかな弧を描いて)
(相手様募集します。説明を読んだ上でお願いします。)
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