ヌシ 2013-07-09 22:28:51 |
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―…私も貴方を失いたくない、もし失ってしまったら、生きる意味が無くなってしまう…。
(やはり、まだ彼は狂い切っていなかった。私の手を止めてくれた。手の中から鋏が無くなり、ギュッと抱き締められた。―私の笑顔が見たいのなら、無理やりにでも笑って見せるのに。―”キミを失いたくない”貴方の口から出た言葉がとても嬉しかった。でも、私はこれじゃ満足できていないのだろうか。もっと幸せを感じたい、一緒に笑いあいたい。そんな欲望が胸の中で溢れ出す。「…ねぇ、礼。私達、もう一度やり直そうよ。」また一緒に笑いあえるように、幸せな時間を共に過ごせるように、…私は独り言のように呟いた。/
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