主。 2013-07-09 09:40:59 |
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...紐、返しなさい。
(するり、と抜けた感触に己の胸元を見れば、また髪で遊んでいる彼女。ふう、と小さな溜め息を吐き出して、ぽふ、と頭を撫でる。早く終わらせたいのは山々だけど、己もそんな仕事人ではないし、何しろ面倒くさがりだ。今日は仕事をしているだけで己を褒め称えたい。彼女の頭を撫でつつ、小さな欠伸を漏らす、と同時に入ってきたのは彼女の担任教師、如何にも強引に連れて帰らせるつもりだ。ふう、と溜め息を吐いて、教師を見造る。ほら、やはりとも言えるだろうか、ずんずんと此方に向かっては相手の腕を握る。体育終わりで赤く、上気した頬は、まるで獣のように気持ちが悪い。「やめないか、」強引に引っ張る彼を睨みつけて一言。)
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