榊 2013-07-04 19:42:18 |
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訳が分からない状況にある。
「………!?」
絶句しつつ考える。一応大家が何か置いた訳ではなかったようだ。
いくら不要になった物を置いて行く事はあっても、流石に人間は置いて行くまい。
「…え、生きてる…?」
心臓がバクバクいい出す。
暑さのせいも相成り、冷や汗がでる。
「………っ。」
倒れてから微動だにしないその男は生きているのかも分からない。
姿を見えているだけでいうと、服は黒いTシャツ一枚を上に着ており、下はなにやらジーパンという至極シンプルな格好。
髪は金髪であり、
「………。」
中々の美男子。多分顔から見て、年上か同年代だろう。
側におり、やはり目立つ美男子オーラ。
「…っ!じゃなくて、この状況をどう打開すれば!?」
少し見とれた事をはねのけるように半ば叫び口調で言い、わたわたと慌てながらとりあえず安否確認か、と思いつき
「…す、すいませーん…。」
手でゆさゆさと相手の肩を揺らす。
横向きに倒れているので一番簡単な方法だ。
「………コレ大丈夫じゃねぇな」
やはり微動だにしない相手を確認しふと、自分の今状況を懸念する。
(…もしコイツが何か犯罪とか侵してなんらかの組織から方法で殺されてたら…)
うおお、と唸り数歩後退り、
(も、もしくはどっかから逃げて来たどっかの重要機密人間サンプルとか…!?)
怯えつつドキドキしつつ、明らかに映画の見過ぎな考えをし、ふと気付き、
「…温かかったから…、死んではない…か…」
半ば震えた声で呟き再度側により
「………とりあえず、」
正体不明の男を見下ろし呟く。
「……家ん中で寝さしとくか…」
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