麓山 瑞希 2013-06-29 23:32:44 |
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(やがて読んでいた本を完読しパタンと本を閉じれば、満足のいく内容であったのか本棚には戻さず手元に持ったまま別のコーナーへ向かい。どうやら家でじっくり読み直すようで。棚の反対側に回れば、自分が見たい本の前に女子が立っており、夢中で本を選んでいる様子。声を掛けるのも憚られ、さりとてその本を諦める気にもなれず、女子の隣に立てば目に入った本手に取りパラパラと捲ってみたりして。内心早くどいてくれないだろうかと思いながら隣をチラリと見やると、顔覚えの悪い彼でも図書館で良く見かける、同学年の女子の顔で。名前なんだっけ、とボーッと考え込んでいると無意識に相手の顔をマジマジと見てしまい。
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