..ん? (足音が聞こえて来れば先程見えた彼が起きたのだろうか、徐に立ち上がる。再び本と棚の間から覗こうとすると自分の目の前に彼の姿が。「わ..。」思わず声を上げてしまい急いで口許に片手を当て抑える。しかし彼は本に夢中で気付かない様子。安心したような残念なような。彼には自分の存在など気付かれてもいないと思えば肩を落とし。自分も早く本を選ぼ、と人差し指を本の背に滑らせて)