>25 何処をほっつき歩いているつもりだ。 …仮にも、俺は契約相手だろう。 あれから御前が入って来ても良いように窓の鍵を開けている。 毎日図書館に通っていても、あの本は返していない。 本は全て解読した。俺でも魔界に行けるんじゃないか、ってな。 ――馬鹿馬鹿しいだろう? …それでも、俺は未だ御前を待っている。 三か月、其れが過ぎる迄はな。 こんな所で呟く暇があるなら、早く戻って来い。…馬鹿。