鈴谷 慎 2013-06-24 19:07:37 |
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(/今日はもう落ちますね、お疲れ様でした!
おやすみなさいませ!)
そりゃ、大好きな先輩っすもん、心配しすぎんのも当然のことっすよ?
(相手からまたもや呆れたような視線を向けられれば自分はいつものように楽しげな笑みを浮かべ、言葉を返す。以前から口にしている、「大好き」の言葉。いつも何度も繰り返し、軽すぎるようにも聞こえるこの言葉を今言ったらどうなるのだろう、あんなことがあった後に言えば相手はどう反応するのだろう、ちょっとした好奇心で口にした。多少勢いで、というのもあるが。ゆったりと歩を進めて行けば、すぐに見えた己の住むマンション。もうちょっと、なんて口に出そうとした瞬間隣から聞こえた小さな声に、思わず相手の方へと首を向け。「…大好きな先輩のためっすもん。」もう一度あの言葉を繰り返し、へらりといつものような気の抜けた笑みを見せ。きっと相手はこの言葉の真意には気づかない、最初からわかりきったことだが、言わずにはいられないほど、今までの女性とは比べ物にもならないほど。それでも、大好き以上の言葉が出てこないのは、とある女性社員と上司の関係があるためだろう。マンションまでたどり着けばそのまま中へ入っていき、そのままエレベーターへ向かおうと歩を進め)
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