リンリ 2013-06-15 20:30:14 |
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キーンコーンカーンコーン………。
「よっしゃやっと終わった~!」
「早く部活行こうぜーヤナダうるせぇーし。」
「31のアイス食べに行こうよ~♪」
「いいね♪私オレンジサワー食べたい!」
ザワザワ………………。
考えてたらあっという間に授業終わっちゃった。
…私はちなみに帰宅部です。
だって運動も、家庭科も、絵も全部ダメなんだもん!
柚季はサッカー部で、愛はバスケ、唐馬は…うーん。
テンテンテン……………………………チン!!!
あっ!そうそうサッカーだった!
忘れてたよ。唐馬なんかどうでも良いのでね!
私はいつもは先に帰るけど、やっぱり柚季に聞こうと思ったから
グランドに向かう。
柚季のサッカーしてるときは他の誰よりも彼氏っていう
ひいき無しでも断然カッコいい。
ワイワイ……。
グランドはたくさんの部活があるから騒がしい。
グランドの奥のサッカーゴール付近を見てみると
いつもすぐに柚季を見つけれるんだよね。
今日もいつも通りに探す。
…しかしいつまで経っても柚季は見つからない。
サッカーゴールの真近くまで来てもう一度確認するけどいない。
…どうしたんだろ?
ずっと眺めていたら唐馬と
バチッッッ!!!
と目が合う。
わわっ!!
びっくりして私は顔を急いで背ける。
しかし時既に遅し。(泣)
「お前思いっきり目そらすんじゃねーよ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!?」
「…人を不審者扱いしやがって。」
そこにはかなり怒った唐馬が。
とっ唐馬何でここにいるのよ~!?
今だけは絶対関わりたくなかったのに
だってね…?
「何よあの子私達の唐馬様に慣れなれしく話しかけて…。」
「たいして美人でもないのにっ!」
これと言わんばかりの罵声。
はぁ……。
だから嫌だったのにぃ~!
唐馬のせいだ…。
いつもサッカー部には唐馬のファンクラブの方々がいたんでしたっけ?
本当は柚季のファンクラブの方々もいるけど、今日は居なかった。
「はぁ~。柚季様がいないなんてっ!」
ってなき叫んでるのが一部ここにいるけど…ね?
ってか同学年で“様“ってどうよ!?
はぁ。あり得ないよ…。
「…柚季か?」
ピンポーン!ストライクッ♪
「うん。だけど居ないみたいだね。」
「チッ……。」
はい!?
何でいきなり舌打ち&不機嫌なワケ!?
「なんかさっき『大切な用事があるからサボるから!』
ってどっか行ったけど?」
そぉそんな~!
私なんも言われて無いのに…。
「ありがとう…。」
疑いたいわけじゃないのに嫌な事が頭に浮かぶ。
もしかしたら、女の人といるんじゃないかって。
うー。最低だよね私。
ガックリ肩を落として私は行こうとした。
ーーーーーーーグイッーーーーーーー。
「ひゃぁっ!?」
唐馬に腕を捕まれ引っ張られた。
「ちょっと「行くぞ。」
ふへぇ?ドコに?
「柚季がサボるんなら俺もいいじゃねーか。2人でどっか行こうぜ。」
ななっ。なんと!?
「そんなッ!唐馬様行かないでっ!」
「私達置いていくんですか!」
半泣き状態のファンクラブの方々。
かわいいそうじゃんか!
「ごめんな?」
一言だけっておい!
乙女心分かって無いな!
私の考えを無視して唐馬は私を連れていく。
「どこいくのっ!?」
「秘密~♪」
バカッ!無駄にカッコいいんだから~!
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