リンリ 2013-06-15 20:30:14 |
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5.真実。~誤解から生まれた傷。~
ーー次の日ーー
私は学校を休んで、病院へお見舞いに来ていた。
私は目を真っ赤にするほど泣いた。
でも沢山泣いたからからと言って気持ちは晴れないし、
ますます悲しくなるばかり。
あのあと変わり果てた柚季と再会した。
沢山の管で繋がれて包帯が巻かれた頭。
腕や顔に残った生々しい傷跡。
その柚季をみたら気づいたら涙が溢れていた。
どうしてなの?
なんで柚季なの?
優しくて、強い柚季を。
なんで命を奪おうとするの?
いるかいないか分からない神様に必死に問いかけた。
・・・しかしもちろん答えは帰ってこない。
柚季の温かい手を握りしめる。
でも反応はないんだ。
余命はたったの1週間。
このまま意識が戻ることが無かったり、
容態が急変したら命の保証はない。
ついこの間まで幸せで、笑いあっていたのに・・・。
終わりは・・・こんな早いものなの?
それに、私は最低な事を思った。
浮気をしても、してなくても、彼女として、
ちゃんと信じてあげないといけなかった。
私は裏切ったんだ・・・。
何より一番大切で大好きな人をーーーーーーーーーーーーーーーー。
ガララッ・・・。
病室のドアが開く音がして私は泣いて腫れた顔でドアの方を向いた。
するとそこには・・・・・・・。
「・・・こんばんわ。」
あの女の人がいたんだーーーーーーーーーーーーーー。
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