ある夫婦が、かねてより夢であった一軒家を購入した。
中古物件ではあったが、ほとんど新築同然で、しかも破格値であったため、一も二もなく手に入れたのだった。
ある日、廊下に落ちている赤いクレヨンを見つける。
夫婦には子供はなく、家に誰かが入ってきた痕跡もない。
その時は気に留めなかったがら同様の怪異が次々と起こるに至り、夫婦はこの家について調べ始める。
その結果、この家には、もうひとつ部屋があってしかるべき空間があることが判明する。
意を決した夫婦は、その「隠された部屋」周辺の壁紙を剥がす。
するとそこには、釘打ちされた扉があった。恐る恐るその扉を開けると、何も無いが。
しかし、その部屋の壁一面は、びっしりと赤い文字で埋めつくされていた。
『おかあさんごめんなさいおねがいだして』
>1は色々書くのでレス禁です